今日は私など大学同窓会各区の班長の企画する愛知学院大学歯学部同窓会愛知県支部主催の学術講演会に行きました。
内容は訪問歯科診療についてですが、オーラルフレイルという言葉を知りました。
オーラルフレイルとは口腔内の虚弱という意味です。滑舌が低下したり物が飲み込みづらくなったり、口腔機能の低下していく現象の事ですが、オーラルフレイルが出発点となり全身的な虚弱につながっていきます。
興味深かったのは、
残っている歯が19本以下で入れ歯をしてない場合、20本以上ある場合に比べて2.5倍の閉じこもりのリスクがある事
人前で笑えない 話し言葉が相手に聞き取りにくい 噛みにくいので食べるのが遅くなり、会食がおっくうになるからと考えられます。
残っている歯が19本以下で入れ歯をしてない場合、20本以上ある場合に比べて2.5倍の転倒のリスクがあること
残っている歯が数本で入れ歯をしてない場合、20本以上ある場合に比べて11.5倍の認知症のリスクがあること
などです。
歯が直接、寿命と直結しているのです。
歯や入れ歯などの治療だけでなく、飲み込みやむせやお口の乾きなど患者さんに気づいていただき対処していくことが大切と再認識致しました。
明日からの診療に役立てたいと思います。