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理事長BLOG

小児の矯正治療 床型拡大装置 床矯正について

2022年8月11日

院長の奥井です。
今回は小児の矯正装置の一つである床型拡大装置、床矯正について
説明します。

床矯正装置とは、入れ歯のような取り外し式の矯正装置になります。
歯科では入れ歯の歯茎の部分を床(しょう)と呼んでいます。

          
画像が床矯正装置です。矢印のネジを患者様ご自身か
保護者の方が回して拡大していきます。

日本人の矯正の必要な歯並びで一番多いのは叢生(そうせい)といって
重なっている歯並びです。
ですから床矯正の機会が多いといえます。

床矯正の特徴は、取り外しができるという事です。
ですから外すことができるので、虫歯のリスクは減ります。
しかし1日の装着時間は14時間が望ましいと言われており、
患者様の装着時間が短いと効果が発揮できません。


画像はクワドヘリックスという装置です。
これは床矯正と異なりバンドの部分をセメントで
つけますのでいわゆる「つけっぱなし」の装置です。
ですから患者様の装着時間を気にする必要はありません。
しかしバンドの周囲が磨きにくいため虫歯のリスクがあることや、
あとバンドをはめている歯が捻転(ねんてん)といって
回転する恐れもあり、当院ではまず床矯正を勧めています。


画像は真ん中の前歯が大きく、下の前歯が見えない
過蓋咬合(かがいこうごう)になっています。


真ん中の前歯が大きく少しねじれており、このままでは
真ん中の前歯の歯が生えるスペースがありません。


レントゲンの見方ですが、矢印部分に矢印の上下の3本が
生えないといけません。ただ今、狭くても若干の顎の成長も
ありますが一つの目安になります。


上下に床矯正装置を装着しました。
画像は下の装置です。


半年後のレントゲン写真です。
前歯のスペースが拡大しています。

 
写真右下の(実際は左下)の側切歯のスペースが広がっています。


まとめ

床矯正装置は歯並びが狭く並び切らない時によく用いる矯正装置です。
簡単なメリットデメリットを記します。

メリット
①取り外しができるので虫歯のリスクが少ない。
②ゆるやかに拡大するので、固定式の装置に比べ、動き過ぎてしまうなどの可能性が少ない。
③作製、調整が比較的容易
④ある程度、拡大したら保定(ほてい)装置として後戻り防止の装置として応用できる。

デメリット 
①取り外しの装置のため装着時間が短いと効果が発揮できない
②失くしてしまったり、壊してしまう可能性がある。
③取り外し式とはいえ、正しく使用しないとネジの回し過ぎで拡大しずきてしまう事もある。

あと床矯正の大切な注意点ですが、
床矯正だけで終了するという患者様は多くはありません。
床矯正はあくまで前歯の重なりを改善するものです。
受け口や出っ歯を治すものでありません(軽度のものでしたら針金の調整や床部分を盛り足したりして対応する場合もあります)。
前歯の重なりが治れば犬歯や小臼歯などの後ろの歯が並びやすいためですが、それでもよくあるのは多少、重なったり八重歯になることがあります。
その場合は次のステージの装置の装着となり、小児期特有の装置となります。
それでも患者様の歯並びの状態により、非常な効果を発揮する装置です。

お気軽にご相談下さい。

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