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理事長BLOG

歯肉の中の歯のすり減り WSDについて

2023年4月27日

院長の奥井です。
今回は歯肉の中の歯のすり減り WSDについて説明したいと思います。
以前にも歯のすり減り(くさび状欠損)について投稿しました。

https://okui-dc.jp/2022/05/29/歯の根元のすり減り%E3%80%80楔状欠損(くさびじょうけ/

今回はくさび状欠損が歯肉の中にある場合の治療について説明致します。

くさび状欠損の事をWSDと呼びます。Wedge Shaped Defectの頭文字を取ったものです。

それはさておきこのWSDが歯肉の中にある場合を多々見かけます。



画像の青点部分がすり減り部分です。
歯肉に隠れて見えませんが目に見える部分は既に欠けています。



やはり一番考えられるのが食いしばりなどの異常な
咬合力、噛む力が原因だと思います。画像の青部分は
骨隆起と言われる部分で軟骨が盛り上がっています。
これは食いしばる方、特有にできるものです。
このように食いしばりが強いと歯の根元のエナメル質にヒビが入り
欠けてきます。それがくさび状欠損となりますが、その範囲が
歯茎の中になりますと治療がしづらくなります。



当院ではレーザーを用いて歯肉を切開します。
レーザーの良いところは同時に止血も行なってくれるところです。
ですからレーザーで歯肉を切開した当日に詰め物を
詰める事ができます。



樹脂を詰めたところです。
このように歯肉の中にくさび状欠損ができた場合、当院では
このような治療をお勧めしております。
そのまま放置をしても何も起きないかも知れませんが、
くさび状欠損は既にエナメル質がないのですから虫歯のリスクや
またしみたりする知覚過敏にもなりやすく、詰める事を
お勧めしております。

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