お問い合わせは052-910-0550
お問い合わせフォーム
初診予約
再診予約

理事長BLOG

関連痛(かんれんつう)と抜髄(ばつずい)神経を取る治療の実際

2022年10月13日
院長の奥井です。
今回は関連痛(かんれんつう)と抜髄(ばつずい)神経を取る治療の実際に
ついて説明したいと思います。

まず関連痛というものがあります関連痛とは、身体のある部位 が原因で起こる痛みを、原因となる部 位から離れた部位に感じる痛みのこと を指します。これは内臓などでよくある
痛みですが、歯科でもあります。
歯の痛みを脳に伝えるのは三叉神経と呼ばれる脳神経で、脳から3本に大きく枝分かれして顔面の感覚を支配しています。
歯の痛みを伝達する時に痛みの場所を錯覚することが時々あります。
これを
関連痛といいます。三叉神経の末端から伝達される痛みの情報が
脳に近づくにつれて1本の神経になるため、どこの末端から情報が
伝達されているのか分からなくなり関連痛が起こるのです。
関連痛は奥歯に起きることが多いです。
ですから下が痛いと感じても実際は上だったりすることがあるのです。

今回は関連痛から神経を取る治療になった場合を説明します。

右下が痛むとの事でしたが、右下に異常はなくちなみに右上に打診痛(だしんつう)と
いいピンセットで叩くと痛みがありました。
以前も投稿しましたが、むし歯が神経まで到達しいわゆる歯髄炎となった
場合は冷たいものにしみたり、熱いものが痛かったり、また叩くと痛い場合が
あります。今回は叩くと痛かったのと被せ物の境目に少し穴が空いており、
レントゲンを撮影しました。


青い部分がむし歯です。また赤い部分は噛み合わせが
いつもそこに当たるために骨が少し吸収して下がっています。


銀歯を外すと赤い部分がかなり虫歯になっていました。


この場合はむし歯が神経まで到達していますので
根っこの部分の神経を取らないといけません。
右がリーマーまたはファイルという神経を取る針の様な
器具です。右は電動で動くファイルです、右の方が
効率よく神経の治療が行えます。


神経をとっているところです。赤い部分が神経です。


上の奥歯は根の神経が3本から4本あります。


レントゲンを撮影するとファイルがピッタリと
根の先に届いています。これがあまりにも短いと
残髄(ざんずい)といい後で痛みが出ます。


ある程度、掃除ができたら綿に薬を塗ってそれを
根管(こんかん)いわゆる根っこに入れます。


仮ふたをした状態です。
これが神経を取る治療の10歳です。
神経をとった後はこのセメントは固まるのに1時間かかりますので
飲食は避けていただき。噛むと神経を取った後の傷に間接的に
当たることになり痛みが出ますので、数日は積極的に使わない方が
いいでしょう。

抜髄の動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=LJiRle4q8O0

抜髄後に根っこに最終的な樹脂を入れている動画です。

https://www.youtube.com/watch?v=yBz0AXOcObw

お気軽にご相談ください。

ページトップへ戻る