こんにちは⭐️歯科医師の今飯田です。
今回は自臭症(心理的口臭症・口臭恐怖症)についてご紹介したいと思います。
<口臭の種類について>
口臭について、2024年のライオン株式会社の調査によると口臭を気にしている人は
約8割との調査がある一方、他の調査では口臭があると思っている患者さんのうち
約3割に口臭がなかった(=自臭症)という調査があります。
そんな口臭について、大きく分けて4つの種類があります。
1.生理的口臭
唾液の減少による細菌の増殖が原因。起床時(モーニングブレス)や空腹時、
緊張やストレスを抱えているときなど。
(唾液の役割については2026年2月9日のブログにも紹介しております)
2.嗜好品や飲食物による口臭
タバコや酒やニンニクなど。
3.病的口臭
歯周病や虫歯や親知らずの問題といったお口の中が原因となるものや、舌の汚れ
(舌苔)やお口の中に入れる入れ歯の清掃不良が原因もあり、病的口臭の90%以上は
口の中に原因があるといわれています。
他に、消化器系や呼吸器系の病気、免疫系の異常(シェーグレン症候群による
唾液の低下など)、糖尿病(ケトン臭・アセトン臭)などでも口臭が起こる場合が
あります。
4.心理的口臭
口臭の原因となるものがなく本人には口臭を感じる状況で、自臭症はこちらに
属します。
<自臭症の症状>
実際には口臭を発していないにも関わらず、自身から周りの人達が不快感を感じる
口臭を発していると思いこんでしまいます。
そのため、他の人のちょっとした行動(手で鼻をさわる、咳をするなど)を、
自分の臭いのせいだと結びつけてしまうことがあります。
さらには、人が多く集まる場所に恐怖心を抱くようになったり、対人恐怖症や
対外恐怖症などになったり、口臭からの強迫観念に襲わることで頻繁な歯磨きや
着替えやシャワーをあびるといった行動をします。
また、本人には深刻な悩みではあるものの、他人には分かってもらえないことが
多いです。
<自臭症の原因>
繊細で几帳面の方や真面目な方や神経質な方、完全・完璧思考の強い方に多い傾向に
あります。
また、過去に口臭を指摘されたことをきっかけに過敏に意識してしまい発症します。
<対処法や治療>
まずは口臭について理解することが大切であるといえます。
そして医療機関に相談のうえ、自臭症であれば精神科や心療内科の他に、
口臭外来のある口臭専門の診療科や専門のクリニックに診ていただくことを
おすすめします。
カウンセリングや薬物療法のほか、口臭を検査する機器を用いて臭いがないことを
客観的データで理解することが大切と考えます。
<最後に…>
以前に私の母が「スーパーのレジの人が会計中に手で鼻をさわっていたから、
私から口臭が出ているんじゃないか不安」と食事中に相談を受け、私の顔に息を
吹きかけてきたことがあるのを思い出しました…。
人間が持つ不安というのは、とあるテレビ番組にて「人類誕生から備わっている
生き抜くための武器」と紹介されていました。
せっかくの装備品ですから、人生を幸せに送ることに使えたらいいですね♪














