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理事長BLOG

再根管治療について

2021年11月14日
  1. 院長の奥井です。
    今回は再根管治療についてです。

虫歯が進行しますとエナメル質、象牙質を越えて歯髄(しずい)といって神経にまで到達します。
歯髄まで虫歯が進行しますと、冷たいものにしみたりいわゆる歯髄炎の症状が出て抜髄(ばつずい)といい歯髄を取る治療となります。

なぜ抜髄かといいますと歯髄の中に血管があるのですが、とても細く細菌の侵入により容易に血行障害を起こしてしまうからです。
勿論、歯髄を残せる場合もありますし、当院の行っておりますMTAセメント療法もあります。
https://okui-dc.jp/2021/10/17/mt(エムティーエー)セメント療法/
しかしMTAセメント療法は全てに対応できるわけではありません。

そして歯髄を取った後に根管充填(こんかんじゅうてん)といい歯髄の入っていた管(根管)に樹脂を充填し、根管治療は終了となり被せていく治療に移行します。

しかし根管治療は難しく、一度根管充填をしても充填が短かったり、また側枝(そくし)といい枝分かれした根管があるとそこには充填しづらかったりなどで根の先に病巣(びょうそう)を作ることがままあります。
その時に根管治療が必要となります。
症状としましては、

噛むと痛い
鈍痛が続く
歯の周りの歯茎を押さえると痛い
歯の周りの歯茎が腫れたり、ふくれものができた

等です。ただ歯周病の発作や歯が割れた時も似たような症状になる事があります。

最根管治療で歯科医側として一番気をつけたいのは

「被せ物を外す時に歯を割らない」

事です。大抵はポストという根っこに棒を差し込んで維持している事が多いです。
そのポストを外す時に無理な外力を加えると歯が割れてしまいます。またあまり歯が残っていない場合も割れやすいです。
割れたら原則的に抜歯になります。
ですから割らないで外す事がまず大切です。


左がクラウンという銀歯で右はポストです。


外した状態です。金属がかぶさっていましたので、
金属の着色や、また金属は歯と接着しませんので、セメントで
つけるのですがそのセメントが溶けて虫歯になっています。
しかし歯を割ることなく外すことができました。


また別の患者さんですが前歯の先に病巣があり、根管充填材が
短いのがわかります。


根管充填をし直したレントゲン写真です。

根管治療は土台となる大切な治療です。
当院では再根管治療が必要な場合は患者さんにご提案しております。

お気軽にご相談下さい。

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