院長の奥井です。
今回は上唇小帯(じょうしんしょうたい)切除術について
説明したいと思います。
上唇小帯とは上くちびるをめくると真ん中に帯状のものを
指します。
唇の過度な運動を抑制したり、位置を固定するためにあると
言われています。
しかしこの上唇小帯が長くなって上の真ん中の歯を分けるように
存在していたり、長いことで唇の動きが良くない場合は、上唇小帯切除術を
行います。
青点より内側が上唇小帯になります。
今回、上の前歯の乳歯を抜歯することになり同時に上唇小帯の
切除も行いました。
切除した状態です。当院ではレーザーを用いますので
簡単に切除が行えます。
縫合した状態です。切除したままですと
口を閉じますとまたくっついてしまいますので
縫合してくっつかないようにしています。
永久歯の前歯が生えてきました。
上唇小帯が前歯を離れさせています。
しかし何も処置をしなくても上唇小帯が上がっています。
6年後ですがかなり後退しています。
このように手術を行わなくても自然に後退する場合も
ありますので、よく相談されますことをお勧め致します。