院長の奥井です。
今回は歯根端切除術(アピコ)の再手術について
説明したいと思います。
歯根端切除術については以前投稿しました。
https://okui-dc.jp/2022/10/30/%E6%A0%B9%E3%81%AE%E6%89%8B%E8%A1%93%E3%80%80%E6%AD%AF%E6%A0%B9%E7%AB%AF%E5%88%87%E9%99%A4%E8%A1%93%EF%BC%88%E3%81%97%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%9F%E3%82%93%E3%81%9B%E3%81%A4%E3%81%98%E3%82%87%E3%81%98/
歯根端切除術は歯の根っこの先を切断し、膿の袋を取り除く手術ですが、
膿が取りきれなかったり、また根が割れている、ひびが入っている場合は
再発を起こします。
その場合は再度、手術を行い改善が見られなければ抜歯にせざるおえない
かも知れません。
画像の青点で囲まれた部分が病相になります。
また根の先が断面になっていますので、一度歯根端切除を
行なった形跡があります。
歯根端切除を行なった術後です。
矢印部分をカットしセメントで塞ぎました。
しかし一定期間後に歯茎に膿の袋が出現しましたので
レントゲン撮影をしますと青点部分に骨が再生している
ものの黒い部分もありますので再手術を行いました。
青点部分が病巣です。
念入りに取り除きました。
縫合を終えた状態です。
根の先にセメントを詰め直した状態です。
しかし根にかなり太い棒で差し歯をして
いますので根にひびが入っている可能性も否定できません。
このように歯根端切除術は再発を起こすこともあり
患者様と相談の上ですが抜歯に踏み切る前に再手術を行うという
選択肢もあります。