こんにちは、保育士の高梨です。
今回は、乳幼児の主な皮膚の病気について書いてい
きます。赤ちゃんの皮膚はバリア機能も発汗機能も未
熟で肌のトラブルも起こしやすいです。とてもデリケ
ートなので洗濯用洗剤や柔軟剤も刺激の強い物は皮膚
のトラブルになりますので、皮膚に優しい物を買って
あげたいですね。
《乳児湿疹》
病気のサインは、
①白や赤身のある湿疹
②皮脂が皮膚にこびりついて固まった、白~黄色のか
さぶた
生後数週間から1カ月前後は皮脂分泌が盛んで、乳
児脂漏性湿疹が多く見られます。
皮脂が毛穴に溜まって炎症を起こすと新生児ニキビ
になります。生後3カ月をピークに皮脂の分泌量がか
なり減少して、逆に乾燥肌になることもあります。
★治療とホームケア
1日1回、石鹸でよく泡立ててからこすらないで皮
膚を洗います。すすぎもきれいに流しましょう。
《あせも》
病気のサインは、
①かゆみをともなう赤い発疹
②汗が溜まりやすい場所にできる赤いブツブツ。おし
りや腰に多く出る
体表面積が小さい分感染の密度が高いため、あせも
が発症しやすくなります。汗をかいたままでいると、
雑菌が繁殖してあせもとなります。痒くてかきすぎて
しまうととびひになる場合もあります。
★治療とホームケア
通気性や吸水性、放湿性のよい衣服にし、汗をかい
たらこまめに取り替えて肌を清潔に保ちます。お風呂
上がりには体を良く拭いてしっかり乾かせてから着替
えさせましょう。
《とびひ》
病気のサインは、
①最初はうみをもった水疱
②つぶれてジュクジュクした汁が出る
③かゆみが強く、菌が広がっていく
正式名は伝染性膿痂疹です。虫刺されや小さなケガ
でできた傷、アトピー性皮膚炎、湿疹をかきこわした
ところなどに化膿菌がついて起きる炎症です。
生後間もない赤ちゃんは敗血症や肺炎などを併発す
る場合もあるので注意が必要です。感染力が強いので
家族とのタオルは共有しないようにしましょう。
★治療とホームケア
入浴は1日1回以上で、石鹸でよく洗います。患部
をよく乾かし、処方された抗生物質の軟膏を塗ります
参考文献 株式会社学研プラス
『らくらくあんしん育児』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。