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理事長BLOG

子どもの味覚の育て方②

2022年2月1日

 こんにちは、保育士の高梨です。

 前回に引き続き、子どもの味覚の育て方を書いてい
こうと思います。

☆乳幼児期に食べたものが味覚のベースをつくる

 子どもの味覚を育てるには、離乳期から幼児期での
おいしい味のすり込みが大切です。
 脳には古い脳と進化の過程で得た新しい脳がありま
す。脳幹と大脳辺縁系は古い脳、大脳皮質と小脳を合
わせたところは、新しい脳です。
 古い脳は3歳までに完成し、それまでは古い脳をメ
インに使います。このことから、0歳から3歳頃の味
覚のすり込みが大切になります。
 その後は、古い脳を新しい脳と連動させながら、
「おいしさ」を知っていきます。

★いろいろな食材を経験させる

 味覚は、生まれる前の母親のお腹の中にいる胎児の
頃(妊娠7カ月頃)からでき始め、生後3カ月くらいま
で急成長します。生後5カ月から2歳くらいまでは、
色々な味を受ける時期です。この時期が味覚の幅を広
げるチャンスですが、好き嫌いが始まります。

★繰り返し与えて味を学習させる

 だしのうま味も、繰り返しの学習で味覚にすり込ま
れます。ところが、強い味のものを与えてしますと、
せっかくのすり込まれた味覚を妨害してしまいます。
 食材が持つ本来の味が学習できなくなり、味覚の幅
を狭めてしまいます。

『離乳期、幼児期になるべく控えて欲しい食品』

ケチャップ、マヨネーズ、ソース、ドレッシング

★だしのおいしさをすり込む

 だしの基本の味は、鰹節と昆布です。この2つをか
け合わせることで、うま味の相乗効果は7倍になると
言われます。このうま味を知っている子どもは、将来
的にも油や砂糖に偏らない健康な食生活ができるでし
ょう。

★おいしい!と感じる環境づくりをする

 子どもの味覚には、「楽しい!」という感情が密接
に関係しています。食卓に座った時に楽しい環境がつ
くれているかが大切です。幼児期には心理的な要素や
環境が美味しさに繋がります。

★子どもの味覚を開花させる

 『適切な塩分濃度』

離乳期0.5%⇒1歳半までは大人の半分を目安にする

幼児期0.6~0.7%⇒1歳半から6歳くらいまでは少し
         薄めて与える

大人0.8~0.9%⇒これ以上濃くならないようにする

外食1.1~1.2%⇒濃くなっていることが多いので子ど
       もに与える時は薄める工夫をする

☆塩分の多い物を食べ続けると、舌の感覚が鈍り、
 五味を意識できなくなります。塩分濃度に気をつ
 け、薄味を心掛けましょう。

参考文献 日東書院 『子どもの味覚の育て方』

美味しいだし イラスト無料 に対する画像結果

☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
       16時半まで保育士がおります。  
 お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
           ご予約お待ちしております。

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