院長の奥井です。
今年もあと僅かとなりました。
いつもブログをご覧下さりありがとうございます。
今年最後のブログを投稿させていただきます。
今回は12月から保険診療に組み込まれたPEEK冠について
説明したいと思います。
PEEK冠とはポリエーテルエーテルケトンを材料としてその頭文字を取って
います。
ポリエーテルエーテルケトンとは簡単にいいますとプラスティックの事で
耐熱性、耐摩耗性に優れています。
今まで保険診療で奥歯に白い被せ物を被せる場合はCADCAM冠でしたが、
CADCAM冠もプラスチックで割れるリスクがある事や、また第2大臼歯と言って
一番奥の歯は歯科用金属アレルギーの診断書がないと適応できないという
制約があります。
また全ての第2大臼歯(上下左右4本)がないとその前に位置する第1大臼歯にも
適応できません。
PEEK冠は上記のような制約がなく使用することができます。
しかしPEEK冠は12月に保険適応になったばかりですので、まだデータが少なく
耐久性などわからない部分があります。
あと色調も通常白い被せ物はシェードといい様々な色があり、そこから選ぶのですが
PEEk冠は一色しかなく選ぶことができません。
左がCADCAM冠で右がPEEK冠です。
かなりアイボリー色が強いと言えます。
PEEK冠を被せたところです。
隣の歯との色の差があるのは否めません。
やはりまだ保険適応になり日が浅いため、まだまだ
わからない部分があると言えます。
今年も当院のブログをご覧下さりありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。