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理事長BLOG

親知らずについて 抜歯した方がいい? 抜歯は痛い?費用は?

2022年3月3日

院長の奥井です。
今回は親しらずについてです。

① 親知らずって抜歯した方がいいの?
  その前に親知らずとは真ん中から数えて8番目の歯になります。
  親が知らない頃(仕上げ磨きなどしなくなりいわゆる自立した年齢)
  18歳ぐらいに生えてくる事が多いので「親知らず」と呼ばれます。
  知識のある年齢で「智歯」とも呼ばれます。
  話は戻りますが、親知らずは必ず抜歯するというものではありません。
  まっすぐ生えて上下がかみ合っていれば残した方がいい場合もあります。
  しかし、現代人はだんだん顎が小さくなり親知らずの生えるスペース
  がない場合が多く、曲がって生えてくることが多いです。
  その場合、中途半端に生えていると汚れがたまり隣の歯が虫歯になったり
  また特に下の親知らずの周囲は隙(げき)といい筋肉と筋肉の隙間が多く
  腫れやすいため、しばし腫れたります。
  そのような事から抜歯をした方がいいでしょう。

② 親知らずの抜歯時の痛みは?
  親知らずの抜歯は麻酔をしっかりしますので抜歯時の痛みは少ないと思います。
  しかし曲がって生えており抜歯にとても時間がかかる場合など、途中で麻酔が
  きれて痛むことがあります。その時は麻酔を追加します。ただ一度痛みが
  でますと麻酔が効きづらくなることがあります。
  抜歯後の痛みですが、腫れたりまたお口を開けづらくなったり熱が出る事も
  あります。難しい抜歯の場合、抜歯後1週間ぐらいが平均的な痛みや違和感が
  続く事が多いです。

③ 抜歯の費用は?
  抜歯の費用はおおよそですが、初診でご来院の場合、検査やレントゲン撮影など必要ですので
  3,4000円ぐらいではないかと思います。下の難しい抜歯の場合やまたCT撮影が必要な
  場合は7,000円ぐらいになる事もあります。


画像は親しらずが完全に生えていません。


レントゲンでは赤いチューブのような部分が下歯槽(かしそう)神経といい
唇などの感覚をつかさどっている神経です。この神経を傷つけてしまうと
麻痺が行ってしまいます。


そのためCTを撮影して詳しく診断します。
この場合はレントゲンでは歯根と接していてもCT上では
接していませんでしたので抜歯を行わせていただきました。
これが接していたり歯根が神経にまたがっている場合は
病院の口腔外科に紹介となります。


麻酔です。通常は歯の外側に麻酔しますが、のどの方向に
麻酔しています。これは伝達麻酔といい麻酔効果が高くなります。
しかし注意して行わないと一過性の麻痺を起こす事があります。


抜歯の器具です。一番左の挺子(ていし)またはヘーベルという器具で
歯を脱臼させます。


ヘーベルを用いて歯を脱臼させています。
この時に唇にガーゼを当てないと口内炎になってしまう事が
あり細心の注意を払って抜歯しています。


抜歯が終わり縫合しています。


縫合した画像です。
赤い部分は抜歯した穴でここを無理やり縫合すると
頬の粘膜が引っ張られお口が空きづらくなりますので
縫合していません。

まとめ 
親知らずの抜歯ですが、まっすぐに生えている場合やまた親知らずを歯の移植に使用する場合も
ありますので一概に全て抜歯ではありません。
また抜歯時の痛みは麻酔や抜歯手技でかなり左右されます。
難しい場合は病院に紹介する事もあります。
特に女性の場合、妊娠や出産など抜歯のタイミングを逃してしまう場合もあります。
親知らずの抜歯はよく相談される事をお勧め致します。

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