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理事長BLOG

0歳から6歳までにかかりやすい病気④(中耳炎)

2021年2月19日

    こんにちは、保育士の高梨です。

今回は中耳炎について書いていこうと思います。

中耳炎は急性中耳炎と滲出性中耳炎があります。

 ★急性中耳炎

 《原因と症状》

 急性中耳炎は、鼓膜の内側の中耳が炎症を起こす病
気です。
 肺炎球菌、インフルエンザ菌といった細菌による感
染が主な原因です。耳から細菌が入るのではなく、か
ぜなどでのどや鼻の粘膜が弱った時、病原体がのどと
耳をつなぐ耳管という管を通って侵入することで発症
します。

※インフルエンザ菌とはインフルエンザと違い、イン
 フルエンザ菌b型(ヒブ)に代表される細菌

 急性中耳炎になると38度ぐらいの熱が出ます。
炎症が進むと中耳にウミがたまって鼓膜が真っ赤に腫
れ、ウミが鼓膜を圧迫して痛みが起こります。赤ちゃ
んは不機嫌になりしきりに耳を触ることがあります。

 《これがサイン》

★熱が出た
★機嫌が悪い
★頭を振ったり、しきりに耳を触る
★黄色い耳だれが出た

 《治療》

 急性中耳炎とわかり症状が軽い場合は、抗菌薬の服
用や鼻水の吸引などで治療します。
 ウミがたまって鼓膜の腫れがひどい場合や痛みが強
い時は早く治るように鼓膜を切開してウミを出すこと
もあります。

 《ホームケア》

 処方された薬をきちんと飲むことです。
痛みが強い場合、冷たいタオルなどで耳に当てて冷や
します。鼻水は耳鼻科で吸ってもらったり、自宅で市
販の鼻吸い器を使い、こまめに吸い取りましょう。
 耳だれは中までいじらず、外に出てきたものだけふ
き取ります。

 ★滲出性中耳炎

  《原因と症状》

 滲出性中耳炎は耳管や中耳の粘膜からにじみ出た滲
出液が、中耳内にたまる病気です。
 鼻の病気やのどの炎症により、耳管の働きが悪くな
ったときに起こりやすいほか、急性中耳炎で中耳にた
まったウミが完全に取り除けなかったときにも起こり
ます。

※滲出液とは皮膚や粘膜などの表面からにじみ出てく
 る分泌液のこと。ジクジクした状態が多いです。

 《これがサイン》

★聞き返すことが多い
★呼びかけに反応しない

 《治療》

 滲出液を排出しやすくする薬を使ったり、耳管の空
気の通りをよくする耳管通気を行い治療をします。必
要なら鼓膜を切開して滲出液を吸引したり、中耳に空
気が入るよう、鼓膜内にチューブを入れることもあり
ます。

※耳管通気とは、鼻の穴から機械を入れ、のどから耳
 へ通じる耳管に空気を送り込む処置

 《ホームケア》

 鼻水が出ている時はこまめに吸い取ったり、耳鼻科
で吸い取ってもらいましょう。
 鼻やのどの病気がある場合は処方された薬をきちん
と飲むことが大切です。

★子どもはなぜ中耳炎になりやすいの?

 乳幼児の耳は大人に比べて耳管が短く、傾きが緩や
かで、耳管の機能も未発達です。ウイルスや細菌が中
耳に侵入して中耳炎になりやすいです。

★スイミング教室に通うと中耳炎になりやすいの?

 健康な時は心配ありません。でも鼻水が出ている時
は鼻かのどに炎症が起きているので注意が必要です。
プールの水にもぐって雑菌が入ると感染して中耳炎に
なりやすいです。

★中耳炎は繰り返すことが多いです!

 中耳炎の治療の途中で薬の服用をやめてしまうと、
ぶり返すことがよくあります。またかぜの治りかけも
要注意です。免疫力が落ちているため、新たな細菌や
ウイルスに感染して中耳炎になりやすくなっています
のでご注意ください。




☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
   16時半まで保育士がおります。   
 お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
   ご予約お待ちしております!

 

 

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