院長の奥井です。
今回は浸潤麻酔と歯根膜(しこんまく)麻酔、髄腔内(ずいくうない)麻酔についてしたいと思います。
歯科で行う麻酔には主に浸潤麻酔が行われます。
歯は顎骨という骨の中に埋まっていますので、浸潤麻酔といい
歯肉に麻酔液を入れて骨の中の小孔(しょうこう)という穴に浸潤させる
麻酔が一般的です。
しかし麻酔針を刺すのが痛いので表面麻酔という液体の麻酔を塗って
知覚を鈍麻(どんま)させてから刺入します。
しかし下の奥歯など骨が硬く小孔が少ない場合は、浸潤麻酔が効きづらく
歯と顎の骨を接合させる歯根膜に麻酔する歯根膜麻酔を行う事が多いです。
また神経の炎症が強い歯髄炎の場合などは歯根膜麻酔を行なっても
効かない事が多く、その場合は歯の神経を少しだけ露出し、その神経に
直接麻酔をする髓腔内麻酔を行うことがあります。
痛みがありますが、髄腔内麻酔を行えばほぼ効くと思います。
画像の綿球に表面麻酔が浸してあります。
塗布ししばらく待ちます。
画像は浸潤麻酔を行なっているところです。
粘膜を引っ張り針を刺すより粘膜を持っていくと
施入時の痛みが少ないです。
画像は歯根膜麻酔です。
浸潤麻酔の後に行います。
どうしても効かない場合は髄腔内麻酔を行います。
動画もあります。
↓
https://www.youtube.com/watch?v=dPGStleS-pk