こんにちは、保育士の高梨です。
今回もお子さまの虫歯予防について書いていこうと
思います。
★プロの口腔内清掃
歯科では、口腔内清掃を行っております。
家庭ではブラッシングでどうしても取り切れない汚れ
が歯に付いてしまいます。そういった歯垢を専用のや
わらかいゴムの付いた機械できれいに落とすことがで
きます。口腔内エステのような感覚です。
また歯科では、強力なフッ素を最後に塗ることがあ
ります。そうすることで、エナメル質が戻ってきて(再
石灰化)虫歯になることを防ぐことができます。
★見落としやすいのは10歳ぐらいまでの仕上げ磨き
いちばん、虫歯になりやすい歯は‘’生え始めた歯‘’
です。生え始めの1、2年はまだ表面が軟らかく、や
がて強い歯に成熟していきます。ですから、永久歯で
気をつけなければならない時期は、乳歯が全て抜け、
永久歯が生えそろう「交換期」でだいたい5歳から小
学校卒業までです。
小学生になったらもう一人で磨けて、仕上げ磨きは
必要ないかな?と思っていらっしゃる保護者様が多く
みられますが、まだほとんど磨けてないと思った方が
う良いです。特に第一大臼歯(一番奥の歯)をしっかり
磨くことは難しく、4年5年生頃までは仕上げ磨きが
大切です。
★‘’シーラント‘’という予防法
‘’シーラント‘’とは、初期虫歯になりやすい奥歯の溝
を埋めておく方法です。虫歯の時期にすでに虫歯があ
って心配なお子様は歯科医師と相談しながら、予防に
取り組まれるのが良いと思います。
★歯並びが心配なら
乳歯にできることは限られているので、実際に矯正
する時期は、だいたい永久歯に生え替わった小学生か
ら、骨格の成長がほぼ終わる中高生頃です。たとえ途
中で続けられなくなっても、あきらめる必要はありま
せん。歯周組織が健康なら、大人になってからでもじ
ゅうぶん矯正治療は受けられます。
★歯みがき粉の効果は?
歯磨き粉はしっかり付けないといけないのかな?と
思っていらっしゃる方がみえますが、歯磨き粉が嫌が
る小さなお子さまがいます。付けたいかどうかは本人
が決めて良いと思います。もう少し大きくなったら付
けられるようになると思いますので気長に待ちましょ
う。なぜなら、ブラッシングの効果を‘’9‘’とすると、
歯磨き粉の効果は‘’1‘’程度だからです。歯磨き粉は、
どれだけ付けてもバイオフィルムの中に潜んでいる虫
歯菌までは届きません。バイオフィルムもブラッシン
グすることによってのみ、はがすことができるのです
市販でバイオフィルムが歯のどこに張り付いている
かは、カラーテスターで染めだすことができますが、
歯科医院で、指導してもらう方が、磨き癖が良く分か
り、定期検診が大切になってきます。
参考文献 1万年堂出版
『子育てハッピーアドバイス もっと知りたい
小児科の巻 2』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。