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理事長BLOG

インプラントの免荷(めんか)期間 テンポラリーアバットメントとは

2025年9月4日
今回はインプラントの免荷(めんか)期間 テンポラリーアバットメントとは
について説明したいと思います。

インプラント手術を選択された患者様に必ず
お伝えすることの一つとして、

「すぐに歯が入らない」

ことを伝えております。

それは免荷(めんか)期間というものが必要だからです。
免荷期間とは、字の通りで荷重を加えない期間です。
インプラント体を埋入して骨と結合するまでの期間のことを
いい、その間に荷重をかけてしまうと結合が崩れインプラントが
脱落してしまう可能性がある期間を指します。

現在ではインプラントを埋入して2ヶ月、しかし念のために
下は3ヶ月、上は骨が柔らかいので6ヶ月待つという考えも
あります。

しかし、ここで大切なことは

「その間、歯がない」

ということになります。
姑息的に両隣の歯をプラスチックで作った歯を接着剤で
とめておいたり、入れ歯を入れておくという方法もあります。
しかしプラスチックでとめた場合は外れやすいため、
前歯の場合はインプラントを埋入してその日に仮歯を装着する
即時荷重という方法もあります。

またインプラント体であるフィクスチャー(ねじに見える部分 
歯でいう根にあたる部分)に接合させる歯でいう歯の頭の部分を
アバットメントと言います。

当院では免荷期間を待った後、すぐにアバットメントを入れて
上部構造と呼ばれる被せ物を入れるのではなく、まずは
テンポラリーアバットメントと呼ばれる既製品の土台を入れて
その上に仮歯を作り、1ヶ月使っていただきます。
それで問題なければ最終的な被せ物(上部構造)を作って
いきます。


まずインプラントを埋入した後にフィクスチャーの上部の穴に
ヒーリングアバットメントというキャップをします。


キャップを外しますと画像のようにフィクチャーの
ネジが露出し穴に汚れが貯まりますので、
キャップが必要になるわけです。


免荷期間を終えますと矢印の金色の棒がテンポラリー
アバットメントになります。これは既製品ですので
長すぎる場合、カットして使います。


この上に仮歯を作って入れます。

このような流れでインプラント埋入後を
進めていくことになります。

インプラントの費用ですが、
手術代          220,000円
キャップ代         8,000円
テンポラリーアバットメント 19,800円
(価格はR7年9月時点です)
この他に人工骨を入れるGBRやガイド費用、上部構造代などが
別途かかります。

この記事は院長が投稿しました。
プロフィール 
医療法人爽誉会おくい歯科 院長 奥井英幹
1999年より名古屋市北区で開業しております。
骨造成を含むインプラント治療 ワイヤー装置を用いた
全顎矯正治療に歯周再生療法 小児矯正と幅広く診療
しております。またスタッフ採用、教育にも力を入れ
十分な体制でのチーム医療を提供できるように
院内スタッフと診療にあたっています。
地域で一番の診療所を目指しております。

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