今回はスリープスプリント 睡眠時無呼吸症候群の装置について
説明したいと思います。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に呼吸が止まる、または浅く弱くなる病気になります。
睡眠の質が低下するので、日中の眠気や集中力の欠如、頭痛などの症状を引き起こします。
また、高血圧や心房細動などの不整脈、循環器疾患といった命に関わる合併症を引き起こす
リスクも高くなると言えます。
睡眠時無呼吸症候群の治療の一つとしてスリープスプリント療法があります。
就寝時に上下一体式のマウスピースを装着するのですが、下顎が前方に出されるような
マウスピースになっており舌の沈下を防ぐことで睡眠中の気道を確保し正常な呼吸を保つ
治療となります。
画像がスリープスプリントです。
できれば先ほど述べましたように下顎を前方に出す装置がいいですが
違和感も大きく、この装置は通常に噛み合うようになっており
青丸部分に呼吸口があいています。
スリープスプリントを装着した状態です。
下から見た状態です。呼吸口があるのが
わかります。
ただし長期間スリープスプリントを使用すると、睡眠状態の改善が図れる代わりに
約80%の方で噛み合わせの変化を引き起こしたり、様々な合併症の報告もあります。
そのため、歯科医院での定期的なチェックが必要となります。