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理事長BLOG

意図的再植術について

2024年12月22日
院長の奥井です。
昨日は医院の忘年会を行いました。
楽しいひとときでしたし、スタッフあっての
おくい歯科です。本当にスタッフに感謝しております。

今回は意図的再植術について説明したいと思います。
再植というのは字の通り「再度植える」という意味です。
簡単にいいますと何らかの理由で抜歯した歯を元に位置に
戻すという事で「移植」は抜歯した場所に違う歯を植えるものです。
私がよく行いますのは、ヒビが入った歯や虫歯が大きく歯茎の中にしか
綺麗な歯の質が残っていない場合に少し浮かせて再植し綺麗な歯の位置を
出すために再植を行います。


画像の真ん中の歯ですが神経を取った処置の後、激痛がするとの
事で見ますと半分に割れていました。


割れた破片を取ると内側の歯の質が歯茎の中しかありません。
そこで意図的再植を行うことにしました。


一旦抜歯した歯です。


抜歯した歯の破折部分を削って綺麗にしました。


元に戻すのでなく回転して戻します。
そうすることで歯が少し浮いて再植されます。


プラスチックでカバーしています。


移植直後のレントゲン画像です。


3ヶ月後、グラつきもなくなり落ち着きましたので
銀歯を被せました。


レントゲン画像です。

このような術式で意図的再植術を行います。
ただし再植は永遠にもつわけではなくデータでは
5年から10年の保存率と言われています。
再植ができる場合とできない場合があります。
歯が割れた場合など選択肢の一つとして考えています。

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