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理事長BLOG

歯科用CTの必要性について

2024年3月17日
院長の奥井です。
今回は歯科用CTの必要性について説明したいと思います。
歯科でのレントゲンはまずパノラマレントゲン
デンタルレントゲン
そしてCTとあります。

まずパノラマレントゲンは顔の周りを1周して撮影するもので
あごの関節から下顎の骨や鼻腔まで全てが1枚で撮影できます。
その代わり歯1本1本を細かく診断することができません。
それに対しデンタルレントゲンは3cm✖️4cmのフィルムをお口の中に
入れて撮影するもので歯1本〜2本を細かく診断するのに適しています。

しかしパノラマもデンタルも2次元であり3次元的に診断することが
できません。
そこでCTは3次元的に診断できるものでパノラマ、デンタルではわからない
情報を得ることができます。


下の銀歯ですが見た目はおかしくありません。
ちなみに上の歯は被せが外れて虫歯になっています。


まずパノラマレントゲンです。全ての歯が写る代わりに赤点の
部分を見たいのですが画像が荒くなってしまいます。


先ほどのパノラマを拡大しましtがあまりおかしくは
見えません。


これはデンタルレントゲンです。
後日の撮影のため手前の歯はかぶさっていますが、
赤点の中が黒く見えます。
黒いというのは本来ここは骨で白く移らないと
いけませんので骨が溶けていることになります。


そこでCTになります。
右上が上からの断面図、右下は横、左下は正面の断面図に
なります。赤点の部分が骨が溶け膿んでいる部分でかなり
大きいことがわかります。
ここまで大きいと抜歯が必要で、また膿を取るときにその上の
副鼻腔に突き抜けないことが大切です。


抜歯を終えたところです。
かなり穴が大きくなります。

このようにCTでは病巣(びょうそう)と言って
歯で言えば膿の部分になりますが、その大きさを判別することに
非常に有益と言えます。

ちなみにCTを1回撮影したときに被ばく量はミリシーベルトという
単位になりますが0.04ミリシーベルト程度です。
ちなみに生活している中で受ける放射線を自然放射線といいますが
日本では年間1.5ミリシーベルト程度です。
ですからCTの被ばく量は少ないと言えます。

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