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理事長BLOG

乳歯の歯と歯の間の隙間 霊長空隙と発育空隙について

2023年11月5日
院長の奥井です。
今回は乳歯の歯と歯の間の隙間 霊長空隙と発育空隙について
説明したいと思います。

乳歯の歯並びの場合、歯と歯の間に隙間があった方が
将来的な歯並びが良くなる可能性が高いです。
なぜなら乳歯より永久歯の方が大きい(違う歯もありますが)
からです。
そしてその乳歯の歯と歯の間の隙間を霊長空隙、発育空隙と言います。
霊長空隙は、糸切り歯である犬歯の前後に認められるすき間を指します。
上では犬歯の手前に存在し、前歯の交換に使われます。
下では犬歯の後方に存在し、臼歯の交換に使われます。

 発育空隙は霊長空隙以外のものを指します。すきっ歯に見えますが
このすき間は、前歯の交換に使用されます。


画像の外側の丸が霊長空隙で内側の丸が発育空隙です。
 
その他、目に見える形のすき間ではないのですがリーウェイスペースというものもあります。
これは前から3~5番目の乳歯の大きさの合計と、同じく前から3~5番目の永久歯の大きさの合計の差を
表す言葉で、一般的には乳歯の方が大きくなっています。
適切なリーウェイスペースが存在することで、永久歯への交換もスムーズに進みます。


上の矢印がリーウェイスペースです。
下の3つの矢印の合計より長いと思います。
一番右の乳犬歯はその下の犬歯より小さいですが
一番左にある第2乳臼歯がその下の第2小臼歯より
大きいためです。しかしこの場合は赤ラインの部分が
重なっているためリーウェイスペースがあっても
永久歯になったときに並び切らない可能性があります。

小児期の歯並びにはこのような様々な指標があることを
知っていただけると良いのではと思います。

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