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理事長BLOG

早く進行する歯周病 早期発症型侵襲性歯周炎について

2022年9月18日
院長の奥井です。
今回は早く進行する歯周病 早期発症型侵襲性歯周病について説明したいと
思います。

歯周病は45歳ぐらいから症状が出る人が多いのですが、これが
早期発症型侵襲性(しんしゅうせい)歯周病といい10代から発症する
場合もあります。

その前に歯茎の疾患には歯肉炎 歯周炎とありますが、
歯肉炎は
「歯茎が腫れたり発赤したり炎症を起こすが、歯槽骨という
歯を支える骨は溶けていない状態」
をいい
歯周病は
「歯肉炎が進行し歯槽骨が溶ける状態」
をいいます。
ですから歯周炎が進行しますと歯は抜け落ちてしまいます。

そこで早期発症型侵襲性歯周病は若くから歯槽骨が吸収するもので、
プラーク中の口腔細菌が主たる原因ですが、疾患の発症と進行には遺伝的要因が関与していると
言われています。しかしその詳細については不明です。


画像は早期発症型侵襲性歯周病ですが、見た目的にはそれほど
わかりにくと思います。


しかしレントゲンを見ますと前歯と奥歯の周りの骨が
溶けています(青線部)。
これが特徴で、下の前歯と奥歯は同じくらいに生えてくる
1番最初の永久歯です。古くからある永久歯の骨が吸収しているのが
早期発症を物語っています。

 
前歯の骨の吸収も進行しています(左から右)。

根本的な解決は難しく、ブラッシングを頑張ってもらい
歯科医院で歯周ポケット内の歯石の除去や洗浄が必要であると
感じています。

歯周病の進行の早さを見る上で大切と思います。

お気軽にご相談下さい。

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