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理事長BLOG

磁石を利用した入れ歯 磁性アタッチメントについて

2022年7月24日

院長の奥井です。
今回は磁石を応用した入れ歯 磁性アタッチメントについてです。

部分入れ歯の場合、通常はクラスプという金具で入れ歯をひっかけている事が
多いです。

       
画像のようにクラスプをひっかけている歯が青矢印方向に
揺さぶられます。

磁性アタッチメントは磁石の力で入れ歯を維持するもので、
クラスプのように歯が揺さぶられる力は弱く歯が長持ちする
化膿性があります。


磁性アタッチメントにするためには画像のように
神経を取り根っこだけにする必要があります。


画像の棒の様なものが根面版といい根っこに
差し込み接着剤で接着します。右の丸いのが
キーパーという磁石とくっつくための
ステンレスです。


キーパーを根面版に光を照射して接着させます。


キーパー付き根面版が装着された状態です。


入れ歯の方に磁石を装着します。

決して歯に磁石がついているわけではありません。
磁石は入れ歯側についています。


画像のように磁性アタッチメントの上には入れ歯が
覆いますので針金よりも見た目が良いです。

磁性アタッチメントのメリット
①クラスプ(針金)に比べ揺さぶられが少なく歯が長持ちする
②クラスプにくらべ入れ歯の歯になるため見た目が良い
③クラスプにくらべ取り外しが楽、クラスプは時には頬や舌に当たったりして
 傷つけることがあるが、その心配がない

磁性アタッチメントのデメリット
①根っこに差し込むため神経の取ってある歯が適応であり、神経を
 取らないといけない
②根面版の背が低いため歯みがきがしにくい 歯みがきを忘れてしまうことあり
 虫歯のリスクがある
③MRIを撮影するとき義歯を外さないと磁力がなくなってしまう
④磁石の磁力がずっと持つわけではない

あとこれは私の感じたことですが、R4年現在、磁性アタッチメントが保険適応に
なりましたが、保険の材料は磁力が弱いように感じます。

画像はインプラントに磁性アタッチメントを
応用したものですが、吸引力も強く入れ歯のずれも
少ないです。

お気軽にご相談下さい。

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