院長の奥井です。
今回は部分矯正とマウスピース矯正をからめて説明します。
部分矯正とは、文字通り全体ではなく部分的な矯正治療の事です。
歯科ではMTMやLOTなどと呼ばれます。
部分矯正のご要望は多く、特に前歯だけ治したいというご要望が多いです。
本来ならば、奥歯を含めた全体的な治療を行った方が長期的には良いのですが、
奥歯までとか、期間をかけれないない、また費用もかけられないという場合に
部分矯正のデメリットもお伝えさせていただいた上で行っております。
この部分矯正もマウスピース矯正に向いている治療といえます。
下の前歯だけ治したいというご要望にて
着手させていただきました。
この場合、歯は重なっていますが抜歯をするほどでない事、
また口元が下あごは前に出ていないため、歯を少しだけ削り
部分的にブラケット装置を装着しました。
右下はアンカースクリューというねじを埋め込み
飛び出した歯を沈めています。
3ヶ月ほどでかなり並びました。
5ヶ月で装置を外し、後戻り防止のための
針金を裏側に接着しています。
術前と術後です。
下の前歯が前方に出た分、下の前歯がみえるようになり
ました。この場合は元々下の前歯が後退気味でしたので
よい結果と思います。
このような治療はマウスピース矯正で特異な分野です。
マウスピース矯正では針金がない分、歯みがきはしやすく
また針金に食べ物が挟まるなどのわずらわしさがありません。
しかしマウスピース矯正は患者様がご自身で装着するものですので、
どうしても効果が装着時間に左右されるという問題点がございます。
そういう意味では確実性が高いのは針金を使った治療になります。
しかし、装置のわずらわしさからマウスピース矯正の需要は急速に
高まっています。
あと大切な事ですがブラケット(針金)治療で一部の部分を補ったり
することもありますので、マウスピース矯正はブラケット治療ができる
ことも大切です。
当院ではブラケットの部分矯正はもとより全顎(ぜんがく)矯正も行っております。
お気軽にご相談下さい。