こんにちは、保育士の高梨です。
今回は、歯周病について書いていきます。一度は聞
いたことがある言葉です。
歯周病とは、歯の周り、歯周組織に起きる病気です
歯についたプラーク(歯垢)を落とさずそのままにし
ているとプラークの中の細菌によって歯ぐきに炎症が
おきます。この炎症が歯肉炎です。まだ炎症が歯ぐき
だけにとどまっていれば歯肉炎ですが、進行して歯を
支える骨である歯槽骨に到達し、骨が溶け出すと、歯
周病になってしまいます。
健康な歯ぐきは、ピンク色をしています。歯肉炎に
なると歯ぐきが赤くなって腫れたり、ブヨブヨした感
じなり、ブラッシングの時に出血したりします。
①どのような人がなっているの?
★歯周病のチェックリスト
1つでも当てはまるものがあれば歯周病の可能性があ
りますので歯科で診てもらってくださいね。
▢歯ぐきが赤かったり、紫色をしている
▢歯ぐきが厚みをもって膨らんでいる
▢歯ぐきを触った時にブヨブヨしている
▢ブラッシングの時に歯ぐきから出血しやすい
▢歯ぐきがむず痒い
▢起床時に口の中がネバネバする
▢以前に比べて歯と歯のすき間が開いてきたような気
がする
▢歯ぐきが下がって歯が長くなってきたように見える
▢歯がグラグラして噛みにくい
▢自分で自分の口臭が気になる
▢歯ぐきからウミが出る
▢硬い物が食べにくい
②歯周病で歯を失ってしまうの?
歯を失ってしまう原因の第1位は歯周病です。
日本人の40歳以上の人の約8割が歯周病の予備軍
か歯周病になっていると言われています。
★歯周病の進行
《歯肉炎》
歯ぐきの縁が赤く腫れて歯みがきの時などに出血する
ことがあります。
《歯周病の軽度》
歯周ポケットが2~3ミリ以内で、歯を支えている歯
槽骨の破壊(吸収)が始まります。
《歯周病の中度》
歯周ポケットが4~6ミリ以内で骨の破壊(歯の根を
支えている骨が溶けている)が起こっている状態で破
壊が進むと歯がぐらつき始めます。
《歯周病の重度》
歯周ポケットが6~8ミリ以上で、歯槽骨の破壊がか
なり進んでいる状態で、歯がグラグラになり、最後に
抜けてしまうこともあります。
③歯周病に効く薬はあるの?
歯周病の原因になる菌に対して効果がある薬が開発
されています。顕微鏡でどのような菌が多いかを確認
し、その菌によって薬を選択して内服し、その後歯石
取りを行うものです。しかし、現在の歯周病治療は外
科的な処置が主流です。
★歯周病治療の基本は、原因となるプラークや歯石
(プラークが石灰化したもの)を取り除くことにつき
ます。歯科で診てもらい、歯石がついていたらスケー
リングといって、専用の器具で超音波振動で取り除く
処置を行います。
☆歯科で定期検診を忘れずにしてくださいね!
参考文献 海苑社 『歯っと⁈驚く予防歯科ブック』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。