院長の奥井です。
今回は自費の白い詰め物(コンポジットレジン充填)についてです。
歯の一部が虫歯の場合、白い詰め物を詰める治療がよく行われます。
詰め物はプラスティックでコンポジットレジン(以下CR)という樹脂です。
このCRは全ての場所に対応できるわけではなく、歯と歯の間の接触点という
接する場所が完全に失われていたり、奥歯で力のかかる場所など適応できない
場所もあります。
しかし型どりをして被せる金属に比べますと、金属アレルギーの心配がない事や
また回数が1回で終わるなどのメリットがあります。
しかしこのコンポジットレジンは変色したりすり減ったりという欠点があります。
これを自費のコンポジットレジンはセラミックの粉末を混ぜて硬くしたもので
色もよく、また硬くすり減りにくいという長所を持っております。
またカラーバリエーションがたくさんあり、象牙質用の色とエナメル質用の色と
分かれていますので自分の歯の色に似た色を再現することが可能です。
理想はセラミックを詰められればいいのですが、セラミックは固めるのに
非常に高温でないとできないため、LEDなどの光で固まるレジンでないと
直接詰めて固める事はできません。
画像は保険のCRを何本か治療された後で、やはり変色しています。
上の前歯2本を自費コンポジットで治療することとなりました。
ラバーダムというゴムを装着し、接着時に唾液が入らないようにします。
この過程が大切でCRを充填するときはボンドを塗布しますが、
この時に唾液や血液が入ってしまいますと変色や詰め物のダツリの
原因となります。
充填後の画像です。
真ん中2本の色調が回復されました。
費用ですが、隣接面(歯と歯の間の形の再現を伴う)を含まないものは
1本22,000円 含むものは1本33,000円です(税込みです)。
施術時間は歯の本数や隣接面を含むかなどによりますが30分から1時間
いただいております。
保証期間は詰め物治療という範囲の狭いものですので1年間となります
(セルフケア不足による再度の虫歯や外傷など保証できない場合もございます)。
お気軽にご相談下さい。