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理事長BLOG

歯牙移植について

2021年12月9日
院長の奥井です。
今回は歯牙移植についてです。

歯を失ってしまった場合、ネットでもいろいろと対処法は出てくると思います。
インプラント、ブリッジ、入れ歯とありますが、今回は歯牙移植について述べたいと思います。

歯牙移植は文字通り、「抜いた歯の場所に歯を移植する」
ものです。
移植して大丈夫なの?と思われるかも知れません。
しかし歯には「歯根膜」という靭帯が付いており、その歯根膜は細胞を再生させる働きがあるのです。
移植する歯に歯根膜がついていれば、移植された周りの組織と結合し、新たな歯として機能する事も可能なのです。

ただし移植は全て大丈夫というわけではありません。
条件が整っていたいとうまくいきません。

①抜歯する歯と移植される歯のサイズが合っている事、移植される歯の方がやや小さい事

②移植される歯に十分歯根膜が不着している事

⑶抜歯する歯の周囲に骨がある事、要するに移植される歯をすっぼりと覆う事ができること

④抜歯する歯の周囲の肉芽(にくげ)組織という歯肉になっていない感染した組織をしっかり除去できている事

⑤移植後の注意をしっかり守ること

⑥移植される歯の根が折れたりせず、きれいに抜歯できている事

⑦咬合力、噛み合う力が異常に強過ぎない事

まだ他にもあると思いですが、これらの条件が満たせているかが大切です。

下記は実例です。



真ん中の奥歯の周りが黒くなっており周囲の骨が溶けています。



お口の写真です。一番下から2本目の歯を抜歯します。



抜歯してから移植される一番奥の歯を抜歯しました。



レントゲン写真です。



移植された歯がきれいに入っています。
移植後は3週間ほど待ってから移植された時点で歯の神経が
切断されていますので、神経の治療を行っていきます。

歯牙移植は保険適応ですが、全てに場合に適応できるわけでは
ありません。詳しい事はご相談下さい。

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