こんにちは、保育士の高梨です。

　園などの集団生活で移りやすい夏の病気を書いてい
こうと思います。夏でも風邪をひいてしまいます。
　ここで注意したいヘルパンギーナ、手足口病、とび
ひ、プール熱です。

　《ヘルパンギーナ》

　夏風邪の一種で、突然３９～４０度の高熱とのどの
奥の小さくて赤い水疱が特徴です。
　くしゃみ、鼻水などの風邪の症状ではなく、不機嫌
になり食欲もなく、唾液も飲み込めなくなります。
　特効薬もなく自宅で安静にし、熱を下げたり、のど
の痛みをやわらげるための対処療法を行います。
　２～３日で熱が下がり、約１週間で治ります。

☆移ってしまったら…

　水分をこまめに補給し、のどが痛い時は無理して
食べず、アイスクリームやプリン、スープなどのど
越しの良いものを与えます。

　《手足口病》

　夏風邪で、手のひら、足の裏、おしり、口の中など
に３～５ミリ程度の水疱ができます。
　熱はほとんど出ないです。
　これも特効薬はなく、自宅で安静に過ごします。
　口の中が痛いので、処方された口内炎用の軟膏を塗
ります。約１週間で治ります。

☆移ってしまったら…

　無理して食べさせず、ゼリー、プリンなどののど越
しの良い物にしましょう。熱があるときは入浴は避け
ます。

　《とびひ》

　擦り傷や虫刺され、湿疹などをかきこわしてできた
傷口に細菌が感染して透明な水疱ができます。
　指でかいたり、衣服がこすれて水疱が破れると、中
の液が付着し、顔や手足など全身に広がります。
　感染力が強いので、早めの治療で他の子どもに移さ
ないようにしましょう。
　水疱がかさぶたになり、肌がきれいになるまで、プ
―ルは控えましょう。

☆移ってしまったら…

　入浴は控え、シャワーだけにし、タオルの共用はや
めましょう。爪は短く切り、水疱をかきこわさないよ
うに注意しましょう。

　《プール熱》

　プールで感染することからプール熱と言われます。
　急に寒気がして３９～４０度の高熱が出ます。のど
が腫れて目が充血します。
　咽頭炎と結膜炎が合併する感染症です。
　関節の痛みや腹痛、下痢の症状が見られます。
　解熱剤や抗生物質の点眼薬などの対症療法を行い
ます。約１週間で治ります。

　☆移ってしまったら…

　水分を十分に与え、アイスクリームやプリン、ゼリ
ー、スープなどのど越しの良いものを与えましょう。

★他にもリンゴ病、突発性発疹などがあります。
　園で集団生活を送っていると病気を移したり移され
　たりします。
　熱が出たり、発疹が見られたら、すぐ病院で受診し
　ましょうね。

参考文献　　　フレーベル館
　　　　　　　　　　『子どもの体　安全　健康』



☆当医院では毎週火曜日金曜日９時から
　　　　　　　１６時半まで保育士がおります。　　
　お子様が０歳からお預かりさせて頂きますので
　　　　　　　　　　　ご予約お待ちしております。