今回は頬小帯について ブリッジを外さないで抜歯する方法について
の二つを説明したいと思います。
頬小帯(きょうしょうたい)とは頬の粘膜と歯肉の間にある
ひものような組織です。
頬粘膜の動きをサポートするものですが、短かったりまた
上の方についていますとブラッシングの邪魔になったり、
歯肉退縮といい歯茎が縮むのを助長したりします。
そのためその場合は頬小帯の切除をお勧め致します。
またブリッジとは失われた歯の両隣の歯を削ってつなげて
被せたものですが、ブリッジを構成する歯の1本がダメになって
しまう場合がよくあります。
ブリッジを構成する歯が2本しかない場合は不可能ですが
数本ある場合は、ブリッジを外さないで抜歯することが
可能な場合があります。
画像の丸の部分が頬小帯です。
上の方にありますのでブラッシングの邪魔になり
切除した方が良いです。
同時にブリッジの歯の1本の抜歯に取り掛かります。
歯肉を開いて行います。
根だけを切断します。
円の部分が抜歯した根です。
縫合を終えたところです。
頬小帯も切除しましたので頬粘膜が伸びるように
なりました。
ブリッジを支える歯が抜歯せざるおえなくなった場合は
通常、ブリッジを外して抜歯となりかなり大掛かりと
なります。しかしこのようにブリッジを外さないで抜歯が
できますとブリッジをそのまま使用することができます。
しかしブリッジを支える歯の数が減りますので残りの歯に
負担がかかることも事実です。
この記事は院長が投稿しました。
プロフィール
医療法人爽誉会おくい歯科 院長 奥井英幹
1999年より名古屋市北区で開業しております。
骨造成を含むインプラント治療 ワイヤー装置を用いた
全顎矯正治療に歯周再生療法 小児矯正と幅広く診療
しております。またスタッフ採用、教育にも力を入れ
十分な体制でのチーム医療を提供できるように
院内スタッフと診療にあたっています。
地域で一番の診療所を目指しております。