今回は入れ歯を用いた抜歯後の止血について説明したいと
思います。
抜歯を行った場合、基本的にはガーゼを噛んでいただいて
圧迫止血を行います。
これが入れ歯の中に残っていた根っこだけを抜歯した場合や
部分入れ歯をはめてみえその付近を抜歯した場合にガーゼを
噛んで止血するのが難しい場合があります。
レントゲンの歯は根面板と言って差し歯にするのは
短い根っこに板を入れて、上の入れ歯を安定させる
被せ物になります。差し歯に比べると長さも短く長持ち
しますが限界がきており、真ん中の根は割れています。
右側は周囲の骨が溶けています。
3本とも抜歯とさせていただきました。
抜歯を終えた状況です。
出血があります。
切って短くしたガーゼを入れ歯の中に入れて
噛んでもらっています。これでかなり止血できます。
しかし一つだけ気をつけないといけないのは認知症や高齢の
患者様の場合、ガーゼを忘れて飲み込んでしまう事です。
入れ歯を外して直接大きなガーズを噛んでいただいても
止血効果はありますが、安定しません。そのため図のように
ガーゼを小さくして噛んでいただくのも良い方法です。
この記事は院長が投稿しました。
プロフィール
医療法人爽誉会おくい歯科 院長 奥井英幹
1999年より名古屋市北区で開業しております。
骨造成を含むインプラント治療 ワイヤー装置を用いた
全顎矯正治療に歯周再生療法 小児矯正と幅広く診療
しております。またスタッフ採用、教育にも力を入れ
十分な体制でのチーム医療を提供できるように
院内スタッフと診療にあたっています。
地域で一番の診療所を目指しております。