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理事長BLOG

ヒビから起こる歯髄炎について

2025年3月2日
院長の奥井です。
今回はヒビから起こる歯髄炎について
説明したいと思います。

診療していますと歯軋りが強い患者様が本当に多く感じます。
歯軋りが強くなりますと歯にヒビが入るいわゆるクラックという状態が
起きます。
神経がある歯の場合、クラックがおきますとそこに細菌が侵入し神経(歯髄)
が感染を起こし歯髄炎となります。
このような歯髄炎の場合は噛むととにかく痛い場合が多いです。
また熱いもので痛く感じたりもします。
その場合、残念ですが神経を取らないといけません。
しかしこの場合の診断はとても難しいです。虫歯の様相もなくよく診察し
ヒビを見つけないといけないからです。またもちろん熱いものを当てたり
電気を流して痛くないかなどの診査はします。


画像の歯ですが、噛むと痛くまた熱いものもしみるのですが、
一見虫歯に見えませんがよく見ますと青点の部分にヒビが
見えます。また熱いゴムを押し当てる温熱診に反応し、
電気を流す電気診も反応が鈍く神経が死にかけているのが
わかりました。


レントゲンでも異常は見受けられません。


削っていきますと青矢印の部分にヒビ(クラック)が
はっきり見えました。


神経を取る処置をしました。青丸の部分が取り去った
神経です。健康な神経はピンクですが死にかかっているので
白くなっています。


レントゲンでファイル(神経を取る器具)を挿入して
撮影しファイルが根の先端まで届いているか
確認します。


神経を取った後は消毒薬を綿につけて根っこの
管(根管)に入れて蓋をします。


蓋をし終わった状態です。

このようにヒビからくる歯髄炎は診断がとても
難しい症状の一つです。
食いしばり傾向のある方はマウスピースの装着や
またマッサージをおすすめ致します。

https://youtube.com/shorts/-5yXkRqpGAQ?feature=share

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