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理事長BLOG

歯の移植について

2024年5月26日
院長の奥井です。
今回は歯の移植について説明したいと思います。

歯の移植という治療法があります。
親知らずなどを抜歯が必要な歯を抜歯した後に
移植するなど保険診療で行える場合もあります。

歯を抜いた後に両隣の歯が残っていればブリッジと言って
両隣の歯を削って被せる方法がありますが、両隣の歯を
削らないといけません。また一番奥の歯を抜いた場合は
ブリッジが基本できません(例外もありますが)。
その場合、入れ歯かインプラントになりますが
移植というのも一つの選択肢と言えます。


画像の歯ですが青点の部分の骨が溶けており
抜歯となりました。この場所に親知らずを移植しました。


移植したところです。

青で囲まれた部分が移植した歯ですが、
周りに黒い像があり周囲の骨と馴染んでないのが分かります。


神経の治療を終えたところです。根の先端部分の骨が
しっかりしてきました。


被せ物を被せて一旦治療が終了しました。


しっかりと噛み合う歯が増えました。


3年後のレントゲンです。
黒い像がなくなり完全に骨と馴染んで機能して
いるのが分かります。

このように移植治療は有用な治療の一つです。
しかし移植を成功させるのは様々な条件が整っていないと
いけません。以下になります。
①移植をするドナーとなる歯がしっかりしている事、
 歯周病などで歯根膜という結合する組織が少ないとうまくくっつきません。
②そのままの形でドナーが抜歯できること 割れたりしましたら成功しません。
③抜歯する歯の方が移植するドナーより大きいこと 逆ですと抜歯した穴に
 うまく入りません。
④噛み合わせが強すぎない事や上下のスペースがあること 
などです。
様々な条件が整ってこそ移植が成功するといえるでしょう。

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