院長の奥井です。
今回は痛みの少ない乳歯の抜歯についてです。
先日のブログで交換の時期にある乳歯の抜歯をお勧める
ブログを投稿しました。
しかし小児患者さんの場合、抜歯が怖いと抵抗がある場合が
多いのが現状です。
ここで具体的な抜歯方法をお伝え致します。
交換の時期にある乳歯はぐらぐらしている事が多く抜歯は
難しくありません。むしろ麻酔が痛い場合が多いのです。
まずは画像の様に表面麻酔を塗る事です。
表面麻酔を塗って注射の針がなるべく痛くないようにします。
そこで一番大切なのは青点より上の部分、
歯肉頬(しにくきょう)移行部に麻酔する事です。
この歯肉頬移行部が一番麻酔が痛くない箇所なのです。
しかし歯肉頬移行部は、その周辺がしびれこのまま抜歯すると痛いですので
しびれてきましたら歯の近くの歯茎に麻酔を
足します。いきなりこの場所に注射すると痛いのですので
まず歯肉頬移行部への麻酔が大切なのです。
歯の根元部分に麻酔を足します。
抜歯した乳歯です。
交換の時期にある乳歯の抜歯は歯科医にとって、それほど難しい処置ではありません。
しかし患者様にとっては怖い処置のひとつです。
ひとつひとつの処置を患者様の立場にたって診療していきたいと
思っております。