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理事長BLOG

白い部分的なかぶせ物について セラミックインレー CADCAMインレーについて

2022年5月15日
院長の奥井です。
今回は白い部分的なかぶせ物についてです。

①白い部分的なかぶせ物で保険診療のものとは?
 今年4月よりCADCAMインレーという部分的なかぶせ物が
 保険診療の中に入りました。
 それまでは部分的なかぶせ物は銀を用いた「インレー」という
 かぶせ物が主体で、レジンインレーというプラスティックのものも
 ありましたがかなり精度の良くないものでした。
 そこでCADCAM(コンピューターで作る)インレーが保険の中に
 入りました。

②CADCAMインレーの成分は?
 CADCAMインレーはハイブリッドセラミックスといいます。
 セラミックスとありますが、セラミックスではなく、レジンという
 プラスティックにセラミックスの粉末を混ぜたものです。
 ですからセラミックスに比べたら強度は弱く変色するものです。

③かぶせ物は何がいいの?
 かぶせ物につきましては従来の銀は金属アレルギーの問題があったり
 また金属は歯と接着しませんので、セメントを介在してつけていますが
 中が虫歯になるリスクがあります。
 それに比べましたらCADCAMインレーやセラミックインレーのほうが
 アレルギーの心配もなく接着も銀より良いですが、CADCAMインレーは
 レジンです。セラミックは「焼成」という焼く作業が入ることで、強度や
 透明感などの美しさが出ます。焼く作業が入らなければ、セラミックの粉末を
 混ぜても補強レベルにしかならず、美しさも強度もほぼ上がりません。
 そのため理想はセラミックインレーとなります。
 ただしセラミックインレーは自費診療となります。当院では66,000円(税込)で
 行っております(R4年5月現在)。

 
 画像の左はセラミックインレー、右はCADCAMインレーです。
 セラミックインレーの方は光沢があり綺麗です。
 CADCAMインレーは白いですが透明感のない色です。

 
 試適といいセメントをつけずにまずはめた
 だけの状態です。青矢印はCADCAMインレーです。
 その隣はセラミックインレーです。
 CADCAMインレーは少し浮いています。

 
 青矢印はセラミックインレー、赤矢印はCADCAMインレーです。
 色の感じやはまり具合が全く違うと思います。

 まとめ
 部分的はかぶせ物は銀はアレルギーの問題もあり、白いものが
 保険でできるになりました。しかし保険のCADCAMインレーは
 適合面からまた強度からセラミックインレーをお勧め致します。

 お気軽にご相談ください。

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