院長の奥井です。
今回は白い部分的なかぶせ物についてです。
①白い部分的なかぶせ物で保険診療のものとは?
今年4月よりCADCAMインレーという部分的なかぶせ物が
保険診療の中に入りました。
それまでは部分的なかぶせ物は銀を用いた「インレー」という
かぶせ物が主体で、レジンインレーというプラスティックのものも
ありましたがかなり精度の良くないものでした。
そこでCADCAM(コンピューターで作る)インレーが保険の中に
入りました。
②CADCAMインレーの成分は?
CADCAMインレーはハイブリッドセラミックスといいます。
セラミックスとありますが、セラミックスではなく、レジンという
プラスティックにセラミックスの粉末を混ぜたものです。
ですからセラミックスに比べたら強度は弱く変色するものです。
③かぶせ物は何がいいの?
かぶせ物につきましては従来の銀は金属アレルギーの問題があったり
また金属は歯と接着しませんので、セメントを介在してつけていますが
中が虫歯になるリスクがあります。
それに比べましたらCADCAMインレーやセラミックインレーのほうが
アレルギーの心配もなく接着も銀より良いですが、CADCAMインレーは
レジンです。セラミックは「焼成」という焼く作業が入ることで、強度や
透明感などの美しさが出ます。焼く作業が入らなければ、セラミックの粉末を
混ぜても補強レベルにしかならず、美しさも強度もほぼ上がりません。
そのため理想はセラミックインレーとなります。
ただしセラミックインレーは自費診療となります。当院では66,000円(税込)で
行っております(R4年5月現在)。
画像の左はセラミックインレー、右はCADCAMインレーです。
セラミックインレーの方は光沢があり綺麗です。
CADCAMインレーは白いですが透明感のない色です。
試適といいセメントをつけずにまずはめた
だけの状態です。青矢印はCADCAMインレーです。
その隣はセラミックインレーです。
CADCAMインレーは少し浮いています。
青矢印はセラミックインレー、赤矢印はCADCAMインレーです。
色の感じやはまり具合が全く違うと思います。
まとめ
部分的はかぶせ物は銀はアレルギーの問題もあり、白いものが
保険でできるになりました。しかし保険のCADCAMインレーは
適合面からまた強度からセラミックインレーをお勧め致します。
お気軽にご相談ください。