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理事長BLOG

幼児期の食事の適量の基礎知識について

2022年5月13日

 こんにちは、保育士の高梨です。

 今回は、幼児期(3~5歳)の食事の適量について書
いていきます。

①幼児期ではどれぐらいの量の食事が必要なの?

 体の発達、心身の諸機能の発達がさかんな時期で
す。きちんとした食事が必要になってきます。ただ、
無理をして食べさせては、食事が嫌いになってしまい
ます。
 子どもの食欲に応じた「適量」にしましょう。

 1日で幼児期のエネルギー摂取量は、男の子で、1
400キロカロリー、女の子で1250キロカロリー
です。

☆1日当たり

《男の子》
    主食(ごはん)380g
    主菜(卵)50g

《女の子》
    主食(ごはん)320g
    主菜(卵)30g

《男女同量》
    魚介、肉60g
    豆、豆製品60g
    副菜(野菜270g
    いも類60g
    果物150g
    牛乳、乳製品250g

 ただし、成長には個人差があります。食べないから
身体が小さいからと、食事を無理して食べさせるのは
いけません。子どもの食欲に応じた量を「適量」と考
えます。
 この時期は色々な食べ物できるだけ幅広く取り入れ
苦手な味にも少しずつ挑戦して慣れていける食事の工
夫が必要です。

②子どもの基礎代謝量はどれぐらいなの?

 人間が生きるために必要なエネルギーの約70%は
基礎代謝のためのものです。基礎代謝とは、呼吸や血
液循環、臓器の活動など、生命維持のために安静時に
も必要な最小のエネルギーのことです。

 必要以上にエネルギーを取り続けると余ったエネル
ギ―が体脂肪となって肥満になります!

基礎代謝量(㎉)=基礎代謝基準値▢㎉×体重▢㎏

標準体重=身長▢m×身長▢m×22

《子どもの基礎代謝基準値》
 1日体重1㎏当たりの基礎代謝量の目安

(男の子)         (女の子)

 1~2歳 61.0㎉  1~2歳 59.7㎉
 3~5歳 54.8㎉  3~5歳 52.2㎉ 

 ちなみに、30~49歳ですと22.3です。

成長期の子どもは新陳代謝が活発で、体重1㎏当た
りの基礎代謝基準値は成人より高いです!

③子ども一人一人、1日の摂取エネルギー量は
  どれぐらいなの?

身体活動レベル(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)と指数(基礎代謝への倍数)

低い(Ⅰ) 1.50

    生活活動の大部分が座っているなど静的
   で、身体活動が極めて低い

普通(Ⅱ) 1.75

    座って仕事をすることが多いが、移動、立位
   での通勤、家事、軽スポーツなども行う

高い(Ⅲ) 2.00

    移動や立って仕事をすることが多い。スポー
   ツなどの運動を習慣としている

《エネルギー蓄積量㎉/日》

男の子        女の子
 1~2歳 20㎉    1~2歳 15㎉
 3~5歳 10㎉    3~5歳 10㎉

基礎代謝量×身体活動レベル+エネルギー蓄積量
=1日の摂取エネルギー量(㎉)

※成長期にあたる子どもの1日の摂取エネルギーは、
基礎代謝や体重、身体活動レベルなどによって一人一
人違います。参考にしてくださいね。

参考文献 成美堂書店
      『子どもの栄養と食育がわかる事典』

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☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
       16時半まで保育士がおります。  
 お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
           ご予約お待ちしております。

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