院長の奥井です。
今回はMTAセメントについてです。

MTAセメントというセメントがあります。
これを使用している歯科医院も多いと思います。
当院で最もよく使うケースは

「神経まで虫歯が進んでしまった場合やかなり神経に近い虫歯の場合」

です。
歯の神経は非常にデリケートで、まず神経ぎりぎりの虫歯を削って
神経が露出してしまうと唾液中の菌などで感染を起こし、痛みが出たりして
神経を取る処置が必要になる事が多いです。
また神経ぎりぎりですとそこに保護剤のような薬をつけてその上からかぶせて
いくのですが、封鎖性が良くなく症状が出る場合があります。

MTAセメントは固まった後に多少膨張することにより、菌の侵入を防ぐことができます。
さらに、MTAセメントの成分が水と反応すると水酸化カルシウムが生成され、
強いアルカリ性になり細菌を寄せ付けず、抗菌性がアップするといわれています。


画像のグレーの色のものがＭＴＡセメントです。
前歯など審美的な部位には白い素材もあります。


その上からセメントを敷いて一定期間置いてから
かぶせていきます。

ただ全てが対象になる場合ではありません。
痛みを伴っている歯には有効ではありません。

またＭＴＡセメントは保険適応外の治療になります。
当院では３３，０００円（税込）（その上のかぶせ物は
別途費用がかかります）です。
治療後早期に痛みが出て神経を取らないといけなくなった場合の
返金システムもございます。
詳しくはご相談下さい。