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理事長BLOG

歯根尖切除術

2026年1月16日

 

こんにちは、歯科医師の金子です。

今回は歯根尖切除術という治療法について書いていこうと思います。

この治療法は歯の神経の治療を何度やっても治らない場合に、歯を抜かず残すために行う手術治療です。

具体的な治療内容としては、歯茎を少し開き、歯の根の先端とそこに溜まっている膿の袋を直接取り除き、根の先を専用のセメントでしっかり封鎖してから縫い戻します。

抜歯を避けられるとても良い治療方ですが、再び膿の袋ができてしまうこともあります。

以下にこの治療のメリットデメリットをまとめます。



メリット

・抜歯を回避できる可能性がある

・短期間で症状改善しやすい

・複雑な根の形状で神経の治療が難しいケースにも対応できる



デメリット

・外科処置のため腫れ、痛みなどがでる可能性がある

・成功率は高いのものの、10%程の確率で膿が再発する可能性がある

・歯の部位によっては上の顎の上に存在する上顎洞という空洞、下の顎の中に存在する下歯槽神経という神経などの解剖学的なリスクがある



ここからは、この術式が成功しやすい例、反対にあまり予後が良くない例について説明していきます。



予後良好な例

・根の形が単純な形をしている歯(前歯など)

・根の先の膿の袋が限局していて、そこまで大きくなっていない

MTAという専用のセメントで切った根の先を封鎖する場合

・マイクロスコープを使用して、細部までこだわり治療する場合



予後不良になりやすい例

・根の数が23つなどの複雑な根の形状をしている歯(奥歯など)

・歯が割れている、もしくはヒビが入っている場合

・膿の袋が大きく、骨が溶けている範囲が大きい場合



当院では予後良好となる例であげたマイクロスコープによる治療が可能です。

マイクロスコープとは、肉眼では見えない微細な形状を数十倍に拡大して観察するための光学顕微鏡であり、これを使用することにより、膿の袋の取り残しなどのリスクを減らすことができ、成功率も8090%まで上昇します。ただ、上で述べたように治療が適さなケースも存在しますので、もしご興味がある方はお気軽にお尋ね下さい。

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