今回は粘液嚢胞の病理組織標本にについて
説明したいと思います。
粘液嚢胞とは唾液腺という唾液を作る組織の管が何らかの原因で、傷ついたり、詰まったりし
産生された唾液が正常に分泌されずに粘膜の下に溜まってしまいます。
このように唾液が粘膜下に貯留したものを粘液嚢胞と言います。
粘液嚢胞の治療は摘出になります。当院では粘液嚢胞の除去をよく行なって
おりますが、病理組織標本をお勧めし行なっております。病理組織標本とは
生体から採取した組織を顕微鏡で観察できるように処理・標本作製したものです。
これにより万が一、粘液嚢胞でない場合に発見することができます。
画像は舌にできた粘液嚢胞です。
麻酔下で粘液嚢胞を摘出しました。
中に小唾液腺が残っていないか確認します。
小唾液腺ごと摘出する事によって再発のリスクを
低くします。
縫合を終えたところです。
摘出した嚢胞です。
嚢胞をホルマリン容器に入れて検査センターに
送ります。
結果はやはり粘液嚢胞でした。
しかしこの様に検査することで摘出物を確認することが
できるのです。
病理組織標本は保険診療で行えます。
3割負担の方で約4,000円ぐらいです。
この記事は院長が投稿しました。
プロフィール
医療法人爽誉会おくい歯科 院長 奥井英幹
1999年より名古屋市北区で開業しております。
骨造成を含むインプラント治療 ワイヤー装置を用いた
全顎矯正治療に歯周再生療法 小児矯正と幅広く診療
しております。またスタッフ採用、教育にも力を入れ
十分な体制でのチーム医療を提供できるように
院内スタッフと診療にあたっています。
地域で一番の診療所を目指しております。