今回は頬小帯(きょうしょうたい)の粘液嚢胞について
説明したいと思います。
頬小帯とは頬の内側の粘膜と歯茎の間にあるヒダのような組織を指します。
上下左右のあごの小臼歯部付近にあり、頬の位置をコントロールする
役割を担っています。
この頬小帯が歯茎側につきすぎていますと頬の動きの邪魔になったり
また歯磨きがしにくくなりますので時には切除した方が良い場合があります。
頬小帯に限らず口唇や粘膜には粘液嚢胞ができやすく、このブログでも
粘液嚢胞については幾度か投稿しておりますので今回は頬小帯にできた
粘液嚢胞の摘出を投稿します。

青点部分が頬小帯にできた粘液嚢胞です。

切開をしますと袋状のものがあります。これが
粘液嚢胞です。

嚢胞を摘出します。

粘液嚢胞です。

縫合を終えたところです。

一週間後です。傷口が治ってきています。

二週間後です。ほぼ改善しました。
このように頬小帯のすぐ下に粘液嚢胞ができている場合、
その大きさからかなり邪魔になります。
切除することで頬の動きもスムーズになります。