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理事長BLOG

矯正治療での固定源 アンカースクリュー ナンスのホールディングアーチについて

2024年7月4日
院長の奥井です。
今回は矯正治療での固定源 アンカースクリュー ナンスのホールディングアーチについて
説明したいと思います。

矯正治療においてワイヤーを歯に通して行うブラケット治療は主流になるものです。
また日本人は叢生(そうせい)といい歯が重なっているケースが多く
抜歯をしそのスペースに歯を移動させる治療は多いです。
その場合、動かされる歯と動かされる歯を引っ張るための固定となる歯や
装置が必要になります。これを固定源と呼びます。


画像はトランスパラタルアーチと言います。
奥歯にバンドをつけてそれを繋ぐもので、お互いを固定し前歯を後ろに
引っ張る時の固定源となります。これをしないと前歯を後ろに引っ張るときに
奥歯が前に出てしまいます。要するに「綱引き」になります。
しかしこの装置の欠点は装置の部分に食べ物が入りやすいことや違和感が
あることです。また奥歯が回転してしまうこともあります。


これはその仲間でナンスのホールディングアーチと言います。
固定はピ上顎にくっついたピンクの部分です。ピンクの部分が
沈んで痛みが出たりやはり異物感があります。


これは最近主流になってますアンカースクリューというネジに
なります。ワイヤーが前に行かないようにし奥歯の移動を阻止します。
アンカースクリューは直径1.6ミリ、長さ6mmから10mm程度の
非常に細い部品になります。今まで固定源が歯だったのがアンカースクリューに
なることが福音と言えます。
しかしこの装置では上顎の異物感はなくなりません。


そこで私が行っていますのは青丸部分にアンカースクリューを
埋入しています。この場所でしたら上顎の異物感は無くなります。


しかしこの場所は歯と歯の間に入れるためとても入れるのが
難しくなります。
誤って歯に刺さった場合、歯の神経を取らないといけない
かもしれません。

矯正治療の固定源と言っても色々とあります。
しかし最近の主流はアンカースクリューになりつつあると
言えるでしょう。

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