こんにちは、保育士の高梨です。
最近、インフルエンザが流行っているのを耳にしま
す。冬が近づくと益々病気になりやすいです。そこで
赤ちゃんの熱が出る病気をまとめました。
熱が出る病気
《かぜ症候群》
病気のサインは、
①鼻づまり、鼻水、喉の痛み、咳
②発熱、頭痛
③嘔吐、下痢、腹痛など消化器症状
④食欲がない、機嫌が悪い
230種以上あるウイルスが原因で、種類によって
は、発疹、嘔吐、下痢を引き起こします。
2歳までは、抵抗力が弱いので、こじらせると肺炎
気管支炎、急性中耳炎といった合併症を起こしやすい
ので注意が必要です。免疫機能がまだ弱い赤ちゃんは
高熱が出ていなくても早く小児科で受診しましょう。
保育園などの集団生活をしていると感染するリスク
が上がります。でも1度かかるとそのウイルスの抗体
(免疫)が身体の中で作られ、風邪をひくたびに抵抗力
が高まります。
★治療、ホームケア
細菌を殺す薬(抗生物質)はありますが、風邪ウイル
スを殺す薬はありません。
症状が軽い時は、自然治療によって治るのを待ち、
経過を見守ります。
熱がなく食欲があり機嫌が良い場合は、まめに水分
補給を行い、家で様子を見ましょう。
熱がなくて下痢や嘔吐があり、元気がない場合はす
ぐ受診しましょう。
《インフルエンザ》
病気のサインは、
①急な発熱、頭痛
②鼻水、鼻づまり、喉の痛み、咳
③筋肉痛、関節痛
④機嫌が悪い、ぐったりしている
赤ちゃんですとなかなか上記のことが分かりづらい
ですね。
感染力が強いインフルエンザウイルスが原因で、熱
が39度以上になる場合があります。
乳幼児の場合は、嘔吐や下痢などの消化器症状を伴
うこともあります。気管支炎や肺炎を併発しやすいの
で注意が必要です。
★治療とホームケア
脱水症状の防止のためにこまめに水分補給が大切で
す。室内の湿度は、50~60%にします。
《突発性発疹》
病気のサインは、
①急な高熱が3~4日続く
②熱が下がると赤い発疹が出る
1歳までにだいたいの赤ちゃんがかかります。初め
てかかることが多い病気です。39度前後の熱が出ま
すが機嫌が良いです。3~4日間熱が続き、下がった
途端にお腹や背中に大小不規則な赤い発疹が出て、半
日くらいで全身に広がります。発疹は、4~5日間で
おさまります。
★治療とホームケア
受診しても熱が上がっている時は何の病気か分から
ない場合があります。確定診断ができるのは、熱が下
がって発疹が出てからです。水分補給と安静にしまし
ょう。心配はない病気です。
《おたふくかぜ》
病気のサインは、
①発熱
②耳のつけ根からあご周辺が腫れて痛む
かかりやすいのは、3~9歳です。耳の下からあご
にかけて腫れます。
飛沫感染で春から夏にかけて流行します。6カ月未
満の赤ちゃんがかかるのはまれです。任意の予防接種
があります。
★治療とホームケア
特別な治療薬はありません。順調に経過すれば軽い
病気ですが、髄膜炎、難聴などの合併症をおこすこと
もあります。消化のよいやわらかい食事をあげましょ
う。
《ヘルパンギーナ》
病気のサインは、
①高熱
②喉の水疱と痛み
乳幼児に多い病気です。夏から秋にかけて流行する
風邪の一種で、扁桃腺の上の方に1㎟くらいの水疱が
数個~十数個でき高熱になります。
コクサッキーウイルスなど数種類のウイルスが原因
で、何度でもかかる可能性があります。水疱がつぶれ
ると白っぽい潰瘍になり痛みが強く唾液が飲み込めな
くなってしまいます。
★治療とホームケア
食事が食べられないほどの喉が痛むのは最初の数日
です。症状は夏に多いので、水分補給をしっかりしま
しょう。飲み物も飲めない場合は早めに受診しましょ
う。
参考文献 株式会社学研プラス
『らくらくあんしん育児』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
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