こんにちは、保育士の高梨です。
今回は、赤ちゃんの食中毒について書いていきます
ニュースでは食中毒のことを取り上げる機会がありま
す。ですが、赤ちゃんで食中毒になったということを
聞いたことがありません。実際のところどうなのでし
ょうか?
赤ちゃんは、免疫機能や消化酵素が不十分で、また
腸内細菌が未発達と体の諸機能が未熟です。そのため
細菌に対する抵抗力が大人に比べて非常に弱くわずか
な細菌でも食中毒になり重症になりやすいです。
離乳食はつぶしたり刻んだりと細菌汚染の機会が多
くまた水分も多いので細菌が増えやすくなります。
食品の衛生面に特に気を付けないといけません。
《赤ちゃんの食中毒予防》
①食物に細菌を付けないようにしましょう
まずは手をしっかり洗う事から始めます。調理器具
も丁寧に洗い清潔にしておきます。生ものを調理する
ときは、まな板などの調理器具は生もの以外の食品と
別にすると安心です。
②細菌を増やさないようにしましょう
食物を切ったらすぐ調理を開始します。作ったらす
ぐに食べさせて食べ残しはあげないようにします。
冷蔵庫に食品、食物を詰め過ぎないようにしましょ
う。詰め過ぎると庫内を10℃以下に保つことができな
くなってしまいます。庫内の温度管理に気を付けまし
ょう。
また冷蔵庫の開け閉めを何度もしてしまうと庫内の
温度が上がってしまい菌が繁殖してしまうことがあり
ます。
③熱で細菌をやっつけましょう
細菌は熱に弱いです。細菌は10~60度の範囲で
も増えます。食品の中心温度が70度以上になるよう
に十分加熱することが必要です。
また細菌が繁殖しないようにきれいな容器やお皿に
移すことが大切です。
冷凍をする場合は細菌を増やさないように素早く冷
凍庫に入れるようにします。
《赤ちゃんの、食中毒、症状や受診の目安は?》
現れる症状として大人と同様で、下痢や嘔吐によっ
て体の水分が失われてしまい脱水症状になりやすくな
てしまいます。脱水症状のチェックはおしっこの量が
少ないか唇や口の中が渇いてないかを確認する必要が
あります。
下痢や嘔吐を繰り返していたり、高熱が続いていた
り母乳やミルクが飲めなくなったりとずっと機嫌が悪
い状態ならすぐ小児科に受診する必要があります。
※乳幼児はハチミツに気を付けないといけません。乳
児ボツリヌス症になってしまいます。1歳未満のお
子様に与えないようにしましょう!
参考文献 主婦の友社
『離乳食 食べていいもの悪いもの』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。