院長の奥井です。
今回は保隙装置(ほげきそうち)乳歯が早く抜けてしまった場合の装置について
説明したいと思います。
乳歯が虫歯などで膿をもってしまい早期に抜歯をしないといけない場合が
あります。
そうしますとその下に生えてくる永久歯が出てくる時期が遅いと
両隣の歯が歯のない側へ傾いてしまい歯並びに影響を及ぼします。
それを防ぐための装置が保隙装置です。
保隙(ほげき)とは隙間を保つという意味です。
画像の左に見える輪の様な金属が保隙装置です。
輪の部分で後ろの歯が倒れるのを防いでいます。
歯にバンドを巻いておりそこから輪が出ており
この装置はバンドループと言います。
他にもクラウンループやクラウンディスタルシュー
乳歯義歯など様々な種類があります。
レントゲン画像です。
気になるのは装置を装着している下の歯が先に生えそうな事です。
そうしますと保隙装置ごと歯は抜けてしまい、まだその後ろの歯は
生えるのに時間がかかりそうですので、奥の歯が倒れてしまう可能性が
あります。
あとバンドループの問題点としてループ(輪)部分には
歯がないので噛む機能はないという事です。
あと歯の失った場所や本数によっては保険診療で保隙装置が
つけられない場合もあります。
以前投稿しました内容もリンクさせていただきます。
https://okui-dc.jp/2022/05/26/%E4%B9%B3%E6%AD%AF%E3%81%8C%E6%97%A9%E3%81%8F%E6%8A%9C%E3%81%91%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%A0%B4%E5%90%
88%E3%80%80%E4%BF%9D%E9%9A%99%EF%BC%88%E3%81%BB%E3%81%92%E3%81%8D%EF%BC%89/
https://okui-dc.jp/2023/01/22/%E4%B9%B3%E6%AD%AF%E3%81%AE%E5%85%A5%E3%82%8C%E6%AD%AF%E3%80%80%E4%B9%B3%E6%AD%AF%E7%BE%A9%E6%AD%AF%EF%BC%88%E3%81%AB%E3%82%85%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%8E%E3%81%97%EF%BC%89%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84/