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理事長BLOG

ノンクラスプデンチャー 金属の針金でない入れ歯について

2023年7月16日
院長の奥井です。
今回はノンクラスプデンチャー 金属の針金でない入れ歯について
説明したいと思います。

部分入れ歯の場合、必須なのは「クラスプ」と呼ばれる針金です。
このクラスプを残っている歯に引っ掛けて入れ歯を維持させます。
しかしこのクラスプは見た目を非常に悪くさせます。


画像は入れ歯が入った状態です。
歯に引っかかった針金がクラスプになります。


奥歯にも針金が引っかかっていますが、まだ奥歯は
見えにくいのに加え銀歯のため、それほどは目立ちません。
しかし前歯は目立ちます。

そこで針金を用いず樹脂で針金を作ったものを
「ノンクラスプデンチャー」と言います。


ノンクラスプデンチャーが上に入った状態です。
よく見ると歯を取り囲むようにピンクの樹脂が
覆っています。しかし見た目にはわかりません。


上から見た状態です。
向かって左に入っていますがわかりにくいと思います。

価格もインプラントほどしませんので
(歯の失われた本数により金額は上がりますが、このような
 1、2本の場合は当院では110,000円です ちなみに
 インプラントは1本およそ350,000円ほどです)
導入しやすい、また糖尿病が重度や骨粗鬆症や癌治療中など
インプラントが難しい場合に良いのではと思います。
また金属アレルギーの場合もレストという沈下防止装置を
外せば向いていると思います。

しかしノンクラスプデンチャーも問題点はあります。

①歯の形が短すぎたり、歯の形態が引っかかりにくい場合など
 維持が期待できない場合は適応でない
②歯周病で歯に動揺がある場合も適応でない
③通常の入れ歯の材料はレジンという液と粉を混ぜた樹脂で
 できており修理が容易だが、ノンクラスプの場合は特殊な義歯のため
 特にクラスプ部分が壊れた場合は修理が難しい
④ずっとは持たない 変色やクラスプ部分が変形し緩くなってくる
 針金のように曲げて調整できない

なお注意点として洗浄剤を長く浸けすぎると変色の可能性がありますのと
アルカリの強いものでなく中性のものを使用されることをお勧めしています。
変色やヒビが入る可能性があります。

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