院長の奥井です。
今回は根分岐部(こんぶんきぶ)の清掃について説明したいと
思います。
奥歯でも大臼歯は根が2本から3本あります。その根と根の間を
根分岐部(こんぶんきぶ)といいます。
歯周病が進行しますと歯を支える歯槽骨は吸収し、根分岐部の
周囲の骨も溶けてなくなる事がよくあります。
根分岐部は清掃しづらい場所で、よく歯茎が腫れたりすることが
あります。
また根分岐まで歯槽骨が吸収した場合を根分岐部病変と言い、
分岐部が器具で貫通するかどうかで症状度を分けています。
まず根分岐部まで歯槽骨が吸収した場合は、まずその診査が
必要です。
画像のレントゲンでは向かって左上の一番端の歯が根分岐部
まで骨が吸収しています。
右上が入れ歯のため右上に負担がかかるのと、また
左上の下の歯の吸収が著しく、さらに一番奥の歯に負担が
かかるのも原因です。
画像の矢印部分が根分岐部病変です。歯茎が腫れています。
器具を用いてどこまで入るか調べているところです。
この場合は完全な貫通はありませんが歯の奥行きの
半分以上は器具がhが入りました。
歯間ブラシを用いて清掃しているところです。
なお実際に診査している動画は下記になります。
https://www.youtube.com/watch?v=muy8SRuGnxM
根分岐まで骨吸収が進むと歯周病が治りにくくなります。
また骨吸収が進んだ場合は、清掃の仕方を歯科医院で
指導してもらうことをお勧め致します。