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理事長BLOG

歯並びの狭い場合(叢生)の矯正開始時期について 

2023年2月26日
院長の奥井です。
今回は歯並びの狭い場合(叢生)の矯正開始時期について説明したいと思います。

歯並びが狭い場合、いつから矯正を始めるかという質問を受ける事が多くあります。
患者様の状態により異なりますので一概には言えませんが、

上下の大人の歯の前歯と6歳臼歯が生えてきて、前が狭い事が見てわかる場合


と私は思います。

永久歯は下の前歯から生えてきます。
以前は奥歯 6歳臼歯から生えてくる事が多かったのですが、最近は下の前歯から生えてくる事が多く、そのスペースがあまりなく保護者の方から相談を受ける事が多いです。


画像の様に矢印部分のスペースがなく相談される事が多いのですが、もう少し様子を見てもらいます。
先程述べました様に、6歳臼歯と上下の前歯が生えてくるまで待ちます。
この時期から始めてしまうと、いたずらに治療期間が長くなってしまったり、また装置の作り直しの回数が増えたりする可能性があります。


画像の様な場合が開始の時期です。
二つの矢印の長さに差があります。
左は永久歯で右は乳歯です。乳歯が抜けたら左の様な永久歯が生えてきますが、確実にスペースがありません。


レントゲンでも狭いのが読み取れます。


このタイミングで拡大装置を装着します。
矢印部分の穴に棒を入れて回して拡大します。


拡大してきました。


また受け口の様な前後的に問題のある場合は早期に対応する事もあります。

上下の前歯と奥歯が生えた状態が3年ほど続きます。乳歯の生え替わりのない比較的安定した時期に装置を装着するのが効率的だからです。
またこの時期は拡大、移動がしやすいというメリットもあります。

ただし全ての場合に対応できるわけではありません。
矯正装置は非常にたくさんの種類があります。
患者様のお口の状態をよく診断し方針を決める事が大切です。

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