院長の奥井です。
今回は金属のかぶせが外れる時の対応　MODインレーについて
説明したいと思います。

まず虫歯で奥歯にかぶせる場合、部分的なかぶせものを
インレーと言います。
表題のMODインレーとは歯の前後左右の位置の事を指します。
簡単な言い方をしますと歯の前側をM 後ろ側をD 歯の頭の部分をOと
言います。正式にはMは近心（きんしん）と言いますがここでは
割愛します。

画像はODインレーになります。
もちろん虫歯の部分を削ってかぶせますので、O面とD面が
虫歯になったのでこのような形態になったと思われます。
通常ならこれでいいのですが、歯軋りや食いしばりがひどい場合は
外れることもあります。

また画像の様に下の青のラインが歯があった場所で２本失われて
いますので、どうしても右上の点線の部分に負担がかかりインレーが
外れてしまうのです。

この様な場合、M面を追加してMODインレーに
するのも一つの方法です。
ODインレーではL字型となっており外れやすいですが
MODインレーはホッチキスのような形態になり
外れにくくなります。
M面は虫歯ではありませんが、外れにくくするのは
止むを得ないと思います。

また銀よりもセラミックの方が歯と接着し虫歯になりにくい、
色調が良い、アレルギーの心配がないなどのメリットが
ありますが、このように左の奥歯がないケースなど割れてしまう
かもしれません。そうしますとジルコニアかゴールドが本来
好ましいといえます。

できるだけ歯を削らないことは大切ですが、外れにくくするには
止むを得ない場合もあります。その場合はこの様な治療法もあることを
ご紹介させていただきました。