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理事長BLOG

通常より強く効く麻酔法 下顎孔(かがくこう)伝達麻酔について

2022年11月3日
院長の奥井です。
今回通常より強く効く麻酔法 下顎孔(かがくこう)伝達麻酔について
説明したいと思います。

通常、歯科治療で行われる麻酔は浸潤(しんじゅん)麻酔という
麻酔法は多く使われます。
歯肉の麻酔液を差し込んで麻酔する方法です。
この針が刺さる痛みを軽減するために表面麻酔を塗って麻酔したり
麻酔の速度が遅いと痛みが軽減しますので、速度をコントロールできる
電動注射器を用いたりします。
麻酔については下記に以前投稿しています。

https://okui-dc.jp/2022/03/13/小児の虫歯治療について%E3%80%80小児のレントゲンにつ/


画像が浸潤麻酔です。
歯肉に刺して麻酔液を顎の骨に浸潤される麻酔法です。

しかし浸潤麻酔では効きにくい場合があります。
麻酔は骨に小さな穴がたくさん空いているのですが、
特に下の奥歯は骨が硬く穴が少なかったりし、麻酔液が
浸透しにくいと効きにくくなります。
今回は割愛しますが、歯根膜麻酔法といい歯と歯茎の境目に
麻酔液を注入し、歯と骨をつなく歯根膜に効かせる方法があります。

またそれとは別に伝達麻酔という方法があります。
今回は下あごの場合ですが、脳から出た神経が下顎に分布する場合に
ちょうど奥歯の後ろの位置に下顎孔という下顎の神経の入り口に
麻酔を行う方法で、奥歯や歯茎、唇、舌などに広く麻酔効果が
期待できます。
ですから当院では親知らずの抜歯の際によく行います。


画像は横に向いた親知らずで、点々の部分が下顎神経です。
矢印部分に麻酔します。


針先を喉の方向に向けます。厳密には一番後ろの歯の
上に指を置いてその直上となります。


画像のように麻酔液を注入します。

伝達麻酔は非常に麻酔効果が高い反面、誤った場所に
刺してしまうと麻痺することもありますので、注意が
必要です。しかし気をつけて行えば非常に有効な麻酔法と
なります。

実際の麻酔の動画はこちらです。

https://www.youtube.com/watch?v=uXaMDwbs470



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