お問い合わせは052-910-0550
お問い合わせフォーム
初診予約
再診予約

理事長BLOG

根の手術 歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)アピコについて

2022年10月30日

院長の奥井です。
今回は根の先端の手術 歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)について説明したいと思います。

歯根端切除術とは簡単に言いますと根っこの先端、先っぽを取ってしまう
手術の事を言います。アピコ(apicoectomy)とも言います。
抜歯に似ていますが抜歯とは違います。

ではどういう時に歯根端切除術を行うかという事ですが、
その前にどのような場合に歯根端切除術が必要なのか説明します。

根尖病巣(こんせんびょうそう)という簡単に言いますと
根の先に膿が溜まる症状があります。
大抵は神経を取った後に根管充填(こんかんじゅうてん)といい
樹脂を入れて根管(こんかん)に菌が入らないように埋めるのですが、
その際に菌が入ってしまったり、充填剤が短かったりなどした場合などに
膿が溜まってしまう事があります。

 
画像の青部分が根尖病巣です。
通常、この場合は再度、根の治療を行うことになります。


画像のようにリーマーという器具を用いて再度、根の治療を
行います。


しかし画像のように差し歯を支えるコアという棒が長すぎて
無理に外すと根が折れてしまい抜歯になる可能性がある場合は
歯根端切除を行うことになります。
また根の治療を行なってもなかなか改善が得られない場合や、
根の先端が根管充填剤では塞ぎきれない場合も対象になることが
あります。


イラストがアピコの術式です。
歯茎に切開を加え、病相を取り除きます。
矢印が病巣部分です。


機械を用いて根の先端を取り除きます。


画像のように根の先端を取り去った後に
充填剤で根管を塞ぎます。

実際の手術動画はこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=Lls96Ce4FFA


歯根端切除術を行うにあたり、CTで3次元的に
病巣の位置を診断することは大切です。


またマイクロスコープという手術用顕微鏡を用いて
手術を行うことにより、より精密に手術が行えます。

ただし歯根端切除にもデメリットがあります。
①手術であるため、外科処置であること 歯肉を切開するので
 場合によっては歯肉が縮んだり、縫合の跡が残る可能性があること
②病相を取りきれなかったり、また再発する可能性があること
③根の先端を取るため、根が短くなってしまうこと
④自然の根尖(こんせん 根の先端)の形態を失ってしまう事
 自然の根尖形態の方が治る可能性が高いこと


左は通常の根の先端で、矢印部分に繊維で固まり封鎖します。
右は歯根端切除後でグレーの色のセメントなどで塞ぐことに
なり、自然に繊維で塞がれた方が良好な経過を辿る可能性が高いです。

代わりに被せ物を外さないで手術を行うことができるメリットや
無理にコアを外して破折してしまうリスクを避ける事ができます。

コアが付いてなかったり、またコアを外す事ができるならば
再度の根管治療を選択した方がいいかと思います。

詳しくはご相談されることをお勧めします。

ページトップへ戻る