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理事長BLOG

虫歯が深いが神経までいっていない場合の処置 裏層 覆髄について

2022年9月4日

院長の奥井です。
今回は診療でよく行われる処置である
「虫歯が深いが神経までいっていない場合の処置」について説明します。

虫歯が深く神経まで到達した場合は神経を取る治療になります。
専門用語で根管(こんかん)治療となります。

しかし痛みもなく神経までいっていない場合の虫歯の治療は
特に奥歯が被せる治療が多いです。
しかし被せる前に重要な処置があります。

これが裏層(りそう)や覆髄(ふくずい)と言われる処置です。

裏層や覆髄はよく行われる処置で患者さんにわかりにくい処置です。
裏層や覆髄がしっかりしていないと治療がうまくいかず痛みが出ます。
そのため説明させていただきます。

まず覆髄ですが、虫歯が深く神経に近い場合に行います。
虫歯が深く神経に近い場合、主に保険診療では水酸化カルシウムいう製剤を
用いることが多いです。

これは何かというと虫歯がかなり深い場合、覆髄材を用いないと神経に
症状が出ることが多いからです。かなり被せ物や被せ物と歯を接着させる
接着剤の精度も良くなりましたが、覆髄材を用いて外部からの刺激を遮断する
必要があるためです。



青い部分が覆髄材です。これで神経への刺激を遮断します。
もちろんその前には丁寧に虫歯を削って感染した歯の質を取り去り
そして次亜塩素酸で殺菌します。

覆髄材は強度がありませんので、その上に裏層材という噛む力などで
壊れない強度の強い材料をのせて形を整えます。



裏層材を固めて形を整えたところです。
この裏層材はとても性能が良く、通常裏層材は
光で固めるものが多いのですがその時の収縮が少ないと
言われています。

その上から型をとり被せていくのです。

この裏層と覆髄というステップが正確に行われないと
被せてもしみたりとか症状が出ます。
家でいう基礎工事のようなものでしょうか。

また覆髄もこれは間接覆髄と言います。神経が出てしまった場合は
直接覆髄と言いますが、直接覆髄は自費診療になりますが
MTAセメントで行うことをお勧めします。







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