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理事長BLOG

インプラントにおける抜歯の基準について 人工骨を追加する場合

2022年8月28日

院長の奥井です。
他の歯科医院で抜歯でインプラントと言われたが
診てほしいという患者様がご来院される事がよくあります。
その場合の指標になるようなものがあればと思い投稿致します。

まず抜歯の基準なのですが主に以下の理由があると思います。

①歯が折れてしまった場合
②歯に膿(うみ)が溜まり根の治療で治せない場合
③虫歯で差し歯ができないほど歯の質が失われた場合
④歯にヒビが入ってしまった場合

他にも理由はあるかと思いますが、判断に迷うのは④の場合と
思います。

歯は骨とは違い、割れたりヒビが入った場合はくっつくことは
できません。
確かに歯を接着剤でとめてという治療もありますが、成功率が
その歯の状況により左右されます。
ヒビの状態によっては抜歯をせずに神経をとる治療を行い
被せていくこともあります。以前投稿したブログにもあります。

   
画像は④の場合です。
特に画像のような神経のない歯の場合は、縦矢印の方向に
力が入り左右にヒビが入ったり破折する事が多いです。
さらに根の周囲が黒くなり骨が溶けて膿が溜まっています。


抜歯をして3週間待ちインプラントの埋入を行いました。
3週間待つのは膿が溜まっていましたので、膿を
取り去って感染してないことの確認をするためと
歯茎が治って抜歯した穴が塞がるのを待つためです。


CTを撮影し青いラインが太い神経で
神経に近くないか確認しています。
神経に触れたり傷つけると下口唇が麻痺する
恐れがあります。また感染していた歯のため
かなり骨が溶けており人工骨が必要でした。


3ヶ月待ち仮歯を入れてから被せ物を被せた状態です。


7年後のレントゲンです。向かって左は13年ほど前に
インプラント埋入しています。


左右の奥歯がインプラントになります。

ひびが入った場合でもこのように膿が溜まってしまった
場合は抜歯を選択しインプラントを埋入となります。
もちろん健康保険では入れ歯やブリッジも選択できますが、
インプラントは噛み合わせの回復、そしてブリッジのように
両隣の歯に負担をかけることもなく優れた治療と言えます。
ただ人工骨を一定量以上、追加する治療はテクニックが必要ですので、
ご相談されることをお勧め致します。


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